経済産業省主催の次世代イノベーター育成プログラムに選出されたAI企業SherLOCK

経済産業省主催次世代イノベーター育成プログラムにSherLOCK代表が選抜

2024年、経済産業省とJETROが共同で開催する次世代イノベーター育成プログラム「始動 Next Innovator」において、AIセキュリティスタートアップのSherLOCKのCEO、築地テレサ氏が20名の参加者の一人として選出されました。これは、革新的なビジネスモデルや発想を持つ若手起業家が集い、成長を図る貴重な機会です。

SherLOCKの挑戦

SherLOCK株式会社は、人工知能（AI）の進化とともに高まるセキュリティのニーズに応えるべく設立された企業です。特に、AIを駆使したセキュリティソリューションの開発に取り組んでいます。築地氏は、「AIセキュリティ / AIセーフティという重要な課題に取り組むため、このプログラムを通じてさらなる知識と経験を蓄積し、次世代のイノベーターとして成長したい」と意気込みを語っています。

「始動 Next Innovator」とは？

この次世代イノベーター育成プログラムは、シリコンバレーと日本の架け橋を目指すプロジェクトの一環として、2015年度にスタートしました。これまでに約1,050名の参加者が各々の分野で活躍しており、日本の経済成長を支える次世代のリーダー育成に力を注いでいます。プログラムは、国内での講義や実践的な取り組み、さらにはシリコンバレーでの滞在を含むものです。

選抜された起業家たちは、経済産業省・JETROに認められ、日本のイノベーションエコシステムの一員として活躍するチャンスを得ます。その中でもSherLOCKは、AIを活用した革新的なソリューションを提供する企業として注目されています。今後1月から始まるシリコンバレープログラムに参加し、国際的な舞台での経験を積むことが期待されています。

SherLOCKのAIセキュリティソリューション

SherLOCKが提供するAIセキュリティソリューションには、「SherLOCK AI Gateway」があります。これは、最新のAI技術を駆使してセキュリティの脆弱性を評価するためのツールです。特に、OWASP TOP 10 for LLMに基づいた評価基準を設け、様々な文化圏に対応したテストを行うことで、企業のニーズに柔軟に応えています。さらに、バイアステストにより、AIシステムの偏見や不公平性を特定することも可能です。

未来への展望

今後、SherLOCKは日本国内を越え、APAC地域全体へもそのサービスを展開していく計画です。「信頼性高く、安全安心なAI」の実現を目指す同社は、ビジネス界だけでなく、政府やアカデミアとも連携し、社会全体のAIセキュリティ対策を強化することを目標としています。顧客のニーズに応じたカスタマイズプランを提供し、すべての顧客が安心してAIを活用できる環境を提供します。