JBL Summitシリーズ:音の極みを追求した3つの新モデル
2025年5月、中旬にドイツ・ミュンヘンで開催される「HIGH END Munich 2025」は、オーディオ業界の一大イベントとして知られています。ここで、ハーマンインターナショナルが誇るJBLは、新たなフラッグシップモデル「Summitシリーズ」を発表しました。このシリーズは、JBLの音響技術と独自のデザイン哲学が見事に融合した製品群となっています。
JBLの歴史と技術の集大成
JBLは、1986年に「Project EVEREST DD55000」を、続いて1989年には「Project K2 S9500」を発表し、以来、オーディオ技術の進化を牽引してきました。2025年にはブランド創立80周年を迎え、それを祝うかのように登場したのが「Summitシリーズ」です。この新たなシリーズは、音質とデザインの両面において、JBLの伝統を引き継いだ革新を目指して開発されました。
3モデルの名称は、ヒマラヤの山々にインスパイアされたものです:最上位モデルの「Summit Makalu」、次位モデルの「Summit Pumori」、そしてブックシェルフ型の「Summit Ama」です。これらは、ただ音を届けるだけでなく、音楽を心から楽しむことができるよう設計されています。
それぞれのモデルの特徴
Summit Makalu
最上位モデル「Summit Makalu」は、エベレストから19キロの位置にある雄大な峰、マカルーの名に由来しています。このスピーカーは、300mm径のウーファーと200mm径のミッドレンジに加え、D2コンプレッションドライバーを搭載した3ウェイフロアスタンディング型です。JBL独自のHC4コンポジットコーン技術により、音質の透明度とダイナミクスを実現しています。
Summit Pumori
「Summit Pumori」は、「エベレストの娘」とも称される美しい山にインスパイアされたモデル。250mm径のウーファーと200mm径のミッドレンジを持ち、同じくD2コンプレッションドライバーを使用した3ウェイフロアスタンディング型です。このモデルは、特に魅力的な価格帯ながら、音質も最上位モデルと大きく遜色ありません。
Summit Ama
最後に、「Summit Ama」は、ヒマラヤの美しい峰アマ・ダブラムから名前を取ったブックシェルフ型スピーカーです。200mm径のHC4コーンウーファーとD2コンプレッションドライバーを搭載し、2ウェイ構成です。このモデルは、コンパクトながらも大音圧とクリアな音を提供し、音楽の奥深い部分まで引き出します。
デザインと技術の調和
全モデルに共通するのは、優雅で時代を超えたデザインです。高品質のエボニー仕上げのキャビネットは、さまざまなインテリアに調和し、視覚的にも魅力的です。また、音質もきわめて高く設計されており、共振を排除するための堅牢なブレーシングを施しています。さらに、JBLスピーカーとしては初めて、JBL IsoAcoustics™調整式アイソレーションフィートが組み込まれています。
こだわりの製品
JBL Summitシリーズは、音楽への情熱とエンジニアリングの成果を結集したモデル群です。ハーマンインターナショナルのシニアディレクター、Jim Garrettは、「これらの新モデルは、全てのオーディオリスナーのために設計され、音楽との感情的なつながりを強化する」と語っています。
まだ日本国内での導入時期や価格は未定ですが、JBLファンからの期待が高まります。未来の音楽体験に向けて、新たなステージを迎える「Summitシリーズ」に注意が集まります。これからも、JBLから目が離せません。