障害者雇用セミナー
2025-03-12 15:47:13

障害者雇用を考えるオンラインセミナーの開催レポート

障害者雇用を考えるオンラインセミナーの開催レポート



2025年2月22日、ぜんち共済株式会社が主催する『~「働きたい」を応援したい~「障害者の就労」座談会』がオンラインで開催されました。このセミナーは、障害者雇用を巡る現状と課題を議論するために、雇用側企業、支援者、特別支援学校の実務者が一堂に会し、様々な視点から意見交換を行う場でした。

開催の背景


2024年4月には民間事業主の障害者雇用率が2.5%に引き上げられる予定で、更には2026年には2.7%になる見込みです。このような法定雇用率の引き上げがある一方、障害者の就業者数は増加を続け、2024年度には67.7万人に達する見込みです。これを受けて、今回のセミナーは、より良い雇用環境を実現するための意見交換の機会として重要な役割を果たしました。

セミナー概要


  • - 日時: 2025年2月22日(土)10:00~11:45
  • - 参加費: 無料
  • - 視聴方法: YouTubeライブ
  • - 登壇者:
- 株式会社東急百貨店 人事部障害者雇用推進シニアアドバイザー 松田成広氏
- NPO法人わかくさ福祉会理事長 野路和之氏
- 東京都立練馬特別支援学校進路指導部進路専任 氣田陽介氏
  • - 申込者数: 625名

意見交換の内容


雇用の質と量のバランス


参加者の一人、松田氏は、障害者雇用を実施している企業の中には、質の向上にも力を入れているところがあり、これは良い流れであると述べました。ただし、法定雇用率が引き上げられる中、雇用の質を確保するためには、企業と支援機関との連携が不可欠であるとの意見もありました。

一方で、野路氏は、日本の労働生産性がOECD加盟国中31位という現実を踏まえ、企業が障害者雇用を単なるコストとして捉えている傾向を指摘しました。今後は、支援側にも質が求められるため、採用する企業、送り出す学校、支援機関の連携が重要になってくると強調しました。

地方の就労環境


さらに、地方の障害者雇用についての意見も交わされました。野路氏は、東京が障害者雇用を大きく進展させている一方で、地方ではまだ進んでいない場合が多いと指摘。このため、中小企業への啓蒙活動が重要であり、ハローワークを通じた職場開拓の支援が必要である旨も述べました。

進路選択について


また、近年は支援級でも多様な進路選択が期待されていますが、進路先によっては支援校のサポートから外れるリスクがあることも議論されました。適切な選択をすることが、社会に出ていく上での準備として重要であるとの見解が示されました。

参加者の反響


参加者からは、「現実的な話が聞けた」「本人の気持ちが一番大事」といった声が寄せられ、障害者雇用に関する理解が深まる良い機会となったようです。

今後の展望


ぜんち共済株式会社は、今後もオンラインセミナーを通じて関係者とのコミュニケーションを図り、誰もが暮らしやすい社会を目指していく方針です。

会社概要


  • - 社名: ぜんち共済株式会社
  • - 所在地: 東京都千代田九段北3-2-5九段北325ビル4階
  • - 代表者: 代表取締役社長 榎本重秋
  • - 事業内容: 少額短期保険業
  • - 公式サイト: ぜんち共済


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