吉川晃司40周年アニバーサリーライブの熱狂
2024年2月、吉川晃司の40周年アニバーサリーライブツアーが、記念すべき最後の公演を日本武道館で迎えました。昨年10月から始まったこの特別なツアーは、全国24カ所で26公演が行われ、各地で多くのファンが彼との再会を果たしました。
公演日は、残寒の中、観客の期待が会場に渦巻く中で始まりました。開演前から高まる熱気は、オープニングのSEが流れると一気に爆発。LEDスクリーンには彼のイニシャルである“KK”のデザインが映し出され、それに合わせて、美しいジャケットビジュアルが次々と表示されます。
演奏が始まると、彼のバンドメンバーが勢ぞろい。藤井謙二(G)、生形真一(G)、ウエノコウジ(B)、湊雅史(Dr)、ホッピー神山(Key)といった、日本のロックシーンで名を馳せた面々がタッグを組みます。吉川が中央に立ち、一発目の曲「TARZAN」を力強く披露することで、ライブの幕が開けました。
続けて「SPEED」へとつながると、観客たちはノリノリで、その場の空気感は一気に加速します。「You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」では、優雅な音色で歴史を感じさせる演奏が展開され、会場全体が彼のスタイルに酔いしれます。
この公演では、2000年代後半の曲も披露されました。例えば、「El Dorado」や「Honey Dripper」は、彼の独自の音楽スタイルを実感させるもので、会場の熱気が更に否が応でも高まります。スリリングな「ソウル・ブレイド」では、彼の声が力強く響き渡り、観客の心を揺さぶりました。
さらにバラード「ロミオの嘆き」では、彼の40年のキャリアから生まれたスモーキーで深い歌唱が印象的な一曲となり、聴衆全体がその特別な瞬間を共有します。
セットリストは続き「Love Way」ではほかの楽曲と異なる煌びやかさが際立ち、バンドメンバーとのシンクロが見事なハーモニーを生み出しました。その後は、観客たちと一体になった感動的なエールが会場を包み込みます。
そして後半戦を迎えると、ビートが加速し「サラマンドラ」や「タイトロープ・ダンサー」など、観客と共に踊りたい曲が次々と演奏されました。最高潮の盛り上がりを見せる中、80年代の名曲も再び流れ、会場全体が一つに。特に、「GOOD SAVAGE」の演奏中は、リストバンドの光が会場全体を彩りました。
そして締めくくりは、「The Gundogs」と「Juicy Jungle」が続く熱いパフォーマンス。観客は彼の歌声とダンスに合わせて、会場を揺らすように盛り上がり、最高のフィナーレを迎えました。アンコールでは、デビューアルバムの名曲「フライデー ナイト レビュー」が歌われ、吉川晃司の若き日の映像が映し出される瞬間、多くの人々が当時の感情を呼び起こさずにはいられません。
最後に、歌った「せつなさを殺せない」に対し、観客がシンガロングで応え、情熱的な再会を約束しました。吉川晃司の音楽は、40年の旅路を経てもなお、彼の存在そのものが多くの人々に影響を与え続けていることを改めて証明するライブでした。今後も彼の進化し続ける姿から目が離せません。
番組情報
音楽と映画で観る!吉川晃司特集
- - 吉川晃司 40th Anniversary Live Tour Final
放送日時:5月3日(土・祝) 午後9:00~
WOWOWライブで放送、WOWOWオンデマンドで配信予定。
収録日:2024年2月8日、9日
収録場所:東京日本武道館
詳しくはWOWOWの
公式サイトをご覧ください。