長嶋茂雄さんの壁画がトーキョーミューラルスクエアに登場
2025年6月6日、東京・青山のトーキョーミューラルスクエアに、プロ野球界のアイコンである長嶋茂雄さんの壁画が完成しました。この作品は、株式会社OVER ALLsが手がけており、長嶋さんの突然の訃報を受け、彼への敬意を込めて制作されました。
壁画制作の背景
「ミスター」の愛称で親しまれる長嶋茂雄さんは、数々の名プレーで日本のプロ野球を代表する存在でした。壁画のテーマは、現役後半の「バットを構える姿」で、特に長嶋さんをリアルタイムで観ていた人々にとって心に残るシーンを選ばれています。この作品は、彼が成し遂げた偉業や、彼の人間性を表現することを目的としています。
長嶋さんは、現役期間中にMVP5回、新人王、首位打者6回、本塁打王2回、打点王5回と数多くのタイトルを獲得し、日本プロ野球を牽引しました。彼のプレースタイルはユーモアがあり、親しみやすく、ファンを楽しませる姿勢が多くの人々に愛されています。この壁画が多くの世代にとって、長嶋さんとの思い出を語り継ぐきっかけとなることを願っています。
トーキョーミューラルスクエアの取り組み
トーキョーミューラルスクエアは、外苑前交差点に位置するOVER ALLs本社の外壁に設置された、ミューラル(壁画)専用のスペースです。ここでは、毎月話題の人物やトピックをテーマにした壁画が製作されています。ニューヨークのタイムズスクエアのように、壁面がメディアとなるイメージから名付けられたこの場所は、時事ネタをアートで伝える新しい報道の形を目指しています。
今後もシリーズとして、様々な有名人の壁画を制作していく予定であり、たとえば2024年11月にはトランプ大統領の壁画、同年12月には漫画家の鳥山明先生の壁画も予定されています。このように、時代の流れに合わせたアートが常に生まれる場所であり続けることを心掛けています。
代表プロフィール
OVER ALLsの代表である赤澤岳人さんは、1981年生まれのロスジェネ世代。就職氷河期に就職活動を試みるも、私服で面接に行き、全滅という厳しい現実を経験しました。しかし、29歳で初めて定職に就き、自身の才能を活かす新規事業を立ち上げ、やがてOVER ALLsを設立しました。
赤澤さんと副代表の山本勇気さんは、アートを通じて「夢」「希望」「浪漫」といった感情を世の中に生み出すことを目指して活動しています。彼らの取り組みは、アートの力で人々を表現者へと変えることを理念にし、壁画製作を通じて様々なメッセージを発信しています。
作品の詳細
壁画のタイトルは「ミスタースター」で、トーキョーミューラルスクエアのOVER ALLs本社の外壁に設置されています。また、今後の壁画の更新時期は2025年6月末頃を予定していますが、時事ニュースの状況によって変更の可能性もあります。
この壁画が長嶋茂雄さんの偉業を称え、未来の世代に語り継がれる存在になることを期待しています。トーキョーミューラルスクエアで、ぜひこの感動的なアートに触れてみてください。