11月9日の日曜日、大阪の万博記念公園において、待望のABCラジオまつり2025が開催されました。特に注目を集めたのは、6年ぶりにステージに登場した上沼恵美子さんです。この日の天候はあいにくの雨模様でしたが、そんな天候にも負けず、多くのファンが会場を訪れました。上沼さんがオレンジの衣装で華やかに登場すると、一瞬で会場の雰囲気が明るくなりました。
ステージの始まりには上沼さん自らの新曲『人生泣き笑い』についてトークを展開。彼女は、この曲のリリースに心躍らせている様子が見て取れました。特に、若い女性と一緒にコーラスを歌った翌日にはアマゾンランキングで1位を獲得したことを、自信満々に語る姿が印象的でした。しかし、思いのほかカップリング曲『大阪ラブレター』の方が評判が良いとの裏話も披露し、顕著な人気を誇る楽曲の詳細にファンの関心が高まりました。
「ぜひ、CDをたくさん買ってください!」と呼びかける上沼さん。ファンの反応も温かく、彼女のエネルギーは場内全体に広がりました。そして、寒さを吹き飛ばすような元気な言葉で、歌へと進んでいく様子は観客を引き込む魅力に溢れていました。その中で、漫才師のてつじさんが「ちゃっちゃとやることじゃないんですよ」と突っ込みを入れる場面もあり、観客からは和やかな笑い声が起きました。
最初に披露された曲は『大阪ラブレター』。上沼さんは自信を持って歌い始め、堂々としたパフォーマンスが際立っていました。間奏中には「私上手やわ」と自らの歌唱力を評価する一言も飛び出し、会場は笑いに包まれました。そんな自然な彼女の姿勢が、多くのファンに愛される理由であることを再認識させられます。
続くトークセッションでは、歌手としての夢を持っていたことを率直に語り、上沼さんがお姉さんと漫才に出かけた際のエピソードも披露。ただの漫才よりも、歌手としての才能を見出されたことによる感慨深さを語ると、観客からも共感の声が上がりました。そんな中、名見知りの北島三郎さんからの一言が彼女の人生を変えたという物語は、観客の心に深い感動を与えました。
さらに雨足が強まる中、披露された『人生泣き笑い』は、その歌詞が多くのリスナーの心に響き渡るように心を込めたものでした。歌の終わりには、歓声が上がり、彼女の表現力に称賛の声が集まる場面も見受けられました。
最後に締めくくりとして披露された『大阪ラプソディー』は、ファンの期待に応える素晴らしい演奏となり、終演後には拍手とともに感謝の声が上がりました。今年も例年にも増して盛り上がったABCラジオまつり、上沼恵美子さんの存在がこのイベントを特別なものにしてくれました。雨に負けず、彼女の歌声は会場中に響きわたり、全てのリスナーに喜びを届けてくれた素晴らしい時間となりました。