八丈島の猫学
2025-09-03 11:29:39

八丈島の名物おばあ「えいこば」が語る猫と民俗の魅力を詰め込んだ初著書

八丈島の名物おばあ「えいこば」が描く猫と民俗の世界



八丈島に住む「えいこば」こと福田栄子が、このたび初めての著書『八丈島の猫学 ~なぜ猫は人を化かさなくなったのか~』を発表しました。この本は、猫をテーマに島の人々の暮らしや文化、民俗を探るフィールドノートとして生まれました。著者自身が地元で60年以上民宿を営んできた経験を活かし、独自の視点で八丈島に伝わる猫に関する伝承や物語を収集しています。

八丈島と猫の不思議な関係


著者によれば、八丈島は古くから猫と人々の間に不思議な縁がありました。例えば、「猫に化かされた」や「猫にだまされた」というエピソードは、地域の人々の記憶に刻まれています。本書では、これらの噂話を収集し、24の事例を含めています。猫の存在は島の生活に深く根付いており、その背景には猫と人々との共生の歴史があるのです。

えいこばの取材手法


えいこばは、島の人々から直接ストーリーを聞き取るために長年にわたり調査を行ってきました。彼女のインタビューは、単に話を聞くだけでなく、個々のエピソードを掘り下げ、より深い文化的・歴史的な意味を探るものです。このような努力が実を結び、猫を切り口に八丈島の民俗、歴史、文化が浮かび上がりました。

本書の構成と特徴


この書籍は「猫」を中心に、八丈島の暮らしの変遷も同時に描いています。例えば、かつてはネズミ対策のために飼われていた猫が、現在では観光客に愛される島の顔になっている様子を考察します。また、文化人類学者の立柳聡による解説も収録されており、現代人と猫の関係性を説明しています。

エイコバの描く猫のイラストも多く掲載されており、視覚的にも楽しませてくれます。これにより、八丈島やその方言にも触れることができ、八丈語の解説も用意されています。

クラウドファンディングと寄付プロジェクト


さらに、彼女の本の売上の一部は、八丈島の保護猫団体に寄付されることになっています。このプロジェクトは猫への感謝の気持ちを込めたもので、著書を通じて猫と人々の絆を深める試みとして注目されています。えいこばの情熱が詰まったこの本が、読者に新たな視点を与え、地域文化の魅力を再発見するきっかけになることを願っています。

まとめ


『八丈島の猫学 ~なぜ猫は人を化かさなくなったのか~』は、八丈島の文化や歴史、そして猫との共生というテーマが複合的に描かれた特別な一冊です。これを通じて、地域の魅力を感じ、八丈島を訪れたくなることでしょう。えいこばの温かみあふれる言葉が、私たちに「猫」という存在の大切さを再認識させてくれます。出版を心待ちにしている方々も多いことでしょう。


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