蜂蜜の新成分発表
2025-11-27 11:04:53

世界的会議「Apimondia 2025」で山田養蜂場が蜂蜜の新成分を発表

アピモンディア2025での画期的な発表



日本を代表する養蜂企業、株式会社山田養蜂場は、2025年9月23日から27日に開催された国際養蜂会議「Apimondia 2025」に参加し、蜂蜜に含まれる新しい咳止め成分「メルピロール」についての重要な研究成果を発表しました。この会議は、世界中の養蜂家や専門家が集まる最大級の国際フォーラムであり、1895年に設立された国際養蜂協会の一環として行われています。

1895年の設立から続く伝統



「Apimondia」は、養蜂技術の進歩やミツバチの保護、また蜂産品の品質向上を目的とし、2年ごとに多数の参加者が集まります。今年の会議は第49回目を迎え、山田養蜂場は1999年に続いて継続的に学術発表を行い、世界に向けてミツバチ産品の研究成果を広めてきました。積み重ねてきた十年の研究が結実し、発表テーマとして選ばれたのは、蜂蜜が持つ新たな健康効果です。

研究の成果と新しい成分「メルピロール」



この度、山田養蜂場健康科学研究所の谷央子研究員が、10年間の研究の結果として、蜂蜜に含まれる新規化合物「メルピロール」の特定と規格化に成功しました。また、既に知られている化合物「フラジン」も、新たに咳止め効果を持つことが示されました。この発見は、蜂蜜が持つさまざまな健康効果をさらに裏付けるものです。

研究において、蜂蜜を用いた試験が行われました。その結果、咳の回数が対照群と比較して有意に減少したことが明らかになり、この作用が単なる喉の保湿作用によるものではないことが示唆されました。さらに、メルピロールとフラジンは、市販の鎮咳薬であるデキストロメトルファンにも匹敵する咳抑制効果があることが確認され、作用機序には一酸化窒素が関連している可能性があるとされています。

国際的な関心を集める



発表後には活発な質疑応答が行われ、世界各国から蜂蜜の咳止め効果を生かした新しい製品への期待が寄せられました。山田養蜂場は、2026年にメルピロールを使用した蜂蜜製品の商品化を目指しており、さらなるミツバチ産品や天然素材の研究開発を進めることで、養蜂業界の発展に寄与していく考えです。

より豊かな未来へ



今後も山田養蜂場は、科学的な根拠に基づいた製品作りを通じて、健康で豊かな社会の実現に向けた努力を続けていきます。ミツバチの生態系と人々の健康に貢献するために、研究成果を国内外に発信し続ける姿勢が期待されます。

詳しい情報や研究成果の論文は、公式サイトや学術雑誌で確認できます。




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