熊本と島根を結ぶ新たな日本酒
2023年4月1日から、米田酒造株式会社が新たに発表した日本酒「豊の秋 純米吟醸 思ひ出のへるん」が注目を集めています。この商品は、熊本県の「熊本酵母」と島根県産のオリジナル酒米「縁の舞」を100%使用しており、数量限定での販売となっています。価格は税込2,300円です。
小泉八雲・セツゆかりの地からのコラボレーション
この商品は、日本の著名な作家である小泉八雲と彼の妻セツが深く関わりを持った熊本と島根を結ぶ一品です。小泉八雲とセツにゆかりのあるこのエリアは、2025年秋に放送される予定のテレビ小説のモデルとして再び注目を集めています。
「思ひ出のへるん」という商品名は、セツの回想記「思ひ出の記」に由来しており、この名前には深い意味が込められています。また、ラベルには島根県の観光キャラクター「しまねっこ」が描かれており、セツが「しまねっこ」に怪談を読み聞かせるシーンをイメージしたデザインとなっています。
さっぱりとした飲み口
この日本酒の特徴は、飲みやすいスッキリとした飲み口とライチのような上品で繊細な吟醸香です。日本酒を普段飲まない方でも楽しめる味わいで、食事との相性も抜群です。特にチーズとは最高のマッチングを見せる一品です。
地域を越えたご縁を大切に
本商品の企画を担当した米田酒造の原健太さんは、熊本出身で日本全国を旅した経験から、島根の魅力を感じ、2022年に松江市に移住しました。彼は「隠れた魅力を発見し、それをお酒を通じて地域発展に活かせたら」との思いから、米田酒造に入社しました。その中で、熊本と島根をつなぐ商品開発の意義を感じたといいます。
彼のこの企画が実現したのは、熊本県酒造研究所との協力によるもので、熊本酵母の使用が提案されたことがきっかけです。原さんは「熊本と島根、一見すると関係が薄いように思われがちですが、実際には多くのご縁がある土地です。この商品によって両県の交流がさらに深まれば嬉しいです」と話しています。
製品情報
- - 製品名: 豊の秋 純米吟醸 思ひ出のへるん
- - 品目: 純米吟醸
- - 原材料名: 米、米麹
- - 原産地: 島根県産「縁の舞」100%
- - 容量: 720ml
- - 使用酵母: 熊本酵母
- - アルコール度数: 16.8%
- - 日本酒度: +2.5
- - 小売価格: 2,300円(税込)
この新たな日本酒は、米田酒造のオンラインサイトや正規取扱店で順次販売される予定です。ぜひ、熊本と島根を結ぶこの特別な日本酒を手に取ってみてはいかがでしょうか。