ARと給排気システム
2025-02-17 12:47:03

AR技術で進化する実験室の給排気システム 可視化の未来を体験

AR技術で進化する実験室の給排気システム



東京エリアで新たな技術が注目を集めています。株式会社島津理化が提供する実験室給排気制御設備の模型とARシステムにより、実際の構造を分かりやすく学ぶことができるツールが登場しました。このシステムは、複雑な空調制御の概念を直感的に理解できるように設計されています。

ARで可視化する新体験


実機を前にすると、大型の設備が必要になることが多いですが、このプロジェクトでは模型とAR技術を融合させることで、よりコンパクトに、かつ効果的に情報を伝えています。特に、タブレットをかざすとリアルタイムでシステムの動作原理や空気の流れが表示されるため、ユーザーはその場で状況を把握できます。

シーンに分けた再現


このシステムの生命線は、具体的なシーンに基づいた表現にあります。実際の設備では把握が難しい「排気のみの極陰圧状態」、「給気+排気全稼働状態」、「給気+排気の給排気コントロール」の3つのシーンがARで可視化されています。それぞれのシーンがどのように異なるのかを比較することで、設備がどのように機能しているのかをより深く理解できるのです。

動きで感じるキャラクター


さらに、このAR体験ではシーンの環境に応じてキャラクターが変化する仕掛けも設けられています。このように、室内環境に適応するキャラクターの動きや感情が、実際の状況を視覚的に解説してくれるため、より体感的な学びが実現しています。このインタラクティブな要素により、学習がより楽しく、記憶に残るものになるでしょう。

特許出願中の新機能


本システムのクオリティを示すもう一つのポイントは、「バイパスVAV制御機能」です。この機能は、指定した定格風量の一部をOAダクトに戻すことで、給気ファンの風量を維持しつつ、給気風量をコントロールする方法を提供します。これによって、空調の精密な制御が可能になります。

JASIS 2024での展示


2024年9月4日に開催された「JASIS 2024」では、この革新的なシステムが実際に展示され、多くの来場者に素晴らしい体験を提供しました。現在、この給排気設備の模型とARシステムは、川崎市殿町の「Shimadzu Tokyo Innovation Plaza」1階でも常設展示されていますので、訪れる機会があれば実際にその目で確かめてみてください。

模型とARの併用による利点


大規模な機器や建物の全体像を把握するのは容易ではありませんが、模型を用いることで、特別な機材を用いずとも形状を確認することができます。近年、AR技術が普及していますが、模型とARはそれぞれに役割が異なります。両方を組み合わせることで、より効果的な表現が可能になり、見る人の理解が一層深まります。

お気軽にご相談を


株式会社BENAでは、疑問や相談に対して専門の担当者が親身になって対応いたします。すでに製作が決まっていない段階でも、さまざまな提案をさせていただくことが可能です。模型製作やAR・VRコンテンツに関するすべてのニーズにお応えできる体制が整っています。全国からの依頼をお待ちしています。

島津理化とBENAの理念


株式会社島津理化は、66年にわたり、教育や研究を支援するためのコンサルティング事業を行い、その進化を続けています。それとともに、BENAは1965年から東京を拠点に建築モデリングの専門家として発展し、技術や表現方法の追求を続けています。両社は今後も新たな価値を創造し続けることで、皆様の期待に応えてまいります。


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