退職代行利用が増加中!2025年度新卒の離職データを徹底分析
2025年度新卒の退職代行利用者が1,072名に達し、昨年の805名から267名増加したとの調査結果が、株式会社アルバトロスが管理する退職代行プラットフォーム「モームリ」により発表されました。この結果は、新卒社員の離職率低下を目指し、労働条件や職場環境の改善に資するものとなることを期待されています。
調査概要と目的
今回のデータは、退職代行モームリを通じて行われた新卒社員へのアンケート結果をもとに収集されました。調査は2024年度と2025年度の新卒でそれぞれ実施され、参加者は全国の男女を対象にしています。これにより、昨日の新卒社員の退職状況を正確に把握し、業界のトレンドを見極めることが可能となりました。モームリは、労働者向けの情報提供と企業向けのコンサルティングを通じ、早期離職の原因を解決していくことを目指しています。
月別利用者数推移
2024年度の退職代行利用者数は、合計805名でした。一方で2025年度は1,072名に上り、その月別利用者数を比較した結果、特に4月の利用者数が増加しています。2024年の5月が最も多かったのに対し、2025年は前倒しでの退職代行利用が顕著に見られました。これにより、退職の決断をするタイミングが早まっていることがわかります。
男女比の変化
男女別で見ると、依然として女性の利用者が多いものの、男性の割合も僅かに上昇しています。2024年度からの流れを受け、この傾向は続いており、業界全体の環境改善が求められる状況にあると言えます。
業種・職種別の利用者数
利用者数を業種別に見ると、卸売業や小売業、医療関連の業種が前年から変わらず上位を占めています。これらの業種では、労働環境が厳しい状況が続いており、長時間労働や人員不足が影響していると考えられます。また、職種別では「販売」が引き続き高い割合を占めており、この職種における離職理由が重要な課題となっています。
退職理由の実態
2025年度の新卒者による退職理由は、前年と同様に「入社前の契約内容と実際の勤務条件の乖離」が最も多く、4割を超える状況でした。具体的な退職理由には、労働環境のストレスや人間関係の問題、さらに期待した条件と実際の労働条件の不一致が挙げられています。
労働環境改善の取り組み
MOMURI+(モームリプラス)では、こうした退職データをもとに、企業へのコンサルティングや講演などを通じて、離職率低下を目指しています。学生に向けた就職活動の講演も行っており、今後も企業と学生の双方に向けたサポートを強化していく方針です。正しい企業選びを支援し、生産的な労働環境を構築することが求められています。
まとめ
新卒社員の退職代行利用者が前年よりも増加していることから、早期の離職傾向が浮き彫りになりました。入社前の条件と実際の労働環境により多くの不満が寄せられており、それに対する対策が急務であると言えます。MOMURI+は、蓄積されたデータを基に、労働者と企業の双方に向けた有益な情報提供を行い、さらなる改善活動を続けてまいります。