トクヤマの高純度IPA生産体制の強化
株式会社トクヤマ(東京・千代田区、社長:井上智弘)は、2023年に入ってから取締役会を開催し、台湾の連結子会社台塑德山精密化學股份有限公司(FTAC)における電子工業用高純度イソプロピルアルコール(高純度IPA)の新プラント建設を決議しました。これは、特に半導体製造業界における需要の高まりに応えるための重要な一歩です。
FTACの概要と高純度IPA事業
FTACは、台湾塑膠工業股份有限公司との合弁企業として2020年に設立されました。この会社は、高純度IPAの製造と販売を主な事業として展開しており、特に半導体製造プロセスの進展に伴い、その需要が急速に増加しています。半導体製造プロセスがますます微細化・積層化される中で、高純度IPAに求められる品質や安定した供給体制への要求は高まっています。
トクヤマは、これを受けて、独自の製造技術、優れた分析能力、厳格な品質管理ノウハウという三つの強みをフルに活かし、高純度IPAの生産能力を拡大し、安定供給体制を強化することで、さらなる市場でのプレゼンスを確立する方針です。
新たなプラントの詳細
新設される第2プラントは、台湾・高雄市に位置し、年間生産能力はなんと30,000トンに達します。このプラントは2028年9月に営業運転を開始する予定で、トクヤマが掲げる安定した供給体制の実現に向けた重要な施設となるでしょう。
- - 会社名: 台塑德山精密化學股份有限公司(Formosa Tokuyama Advanced Chemicals Co., Ltd.)
- - 所在地: 台湾 高雄市
- - 代表者: 董事長 郭文筆、董事総経理 本田治義
- - 出資比率: トクヤマ 50%、台湾塑膠工業 50%
- - 第2プラントの生産能力: 30,000トン/年
- - 建設スケジュール: 2028年9月営業運転開始予定
トクヤマの歴史と展望
トクヤマは1918年に設立され、山口県徳山町(現在の周南市)で国産化を目指したソーダ灰から始まりました。それ以来、化学品やセメントの伝統的素材を扱うだけでなく、今では半導体用の高純度IPAなど電子先端材料、さらにライフサイエンス分野や環境分野にまで事業を拡大しています。
高純度IPAの生産体制が強化されることにより、トクヤマは今後も半導体産業におけるニーズに確実に応えていくことが期待されます。顧客からの信頼性を堅持しつつ、安定的な供給を実現するための努力が続けられるでしょう。
詳しい情報は、トクヤマの公式ウェブサイト(
こちら)をご覧ください。