デジタルエクスペリエンス向上への新たな一歩
スイス本社のNexthinkは、日本市場における新たなパートナーシップとして、ダイワボウ情報システム(DIS)と手を結びました。この連携により、Nexthinkのデジタル従業員エクスペリエンス(DEX)プラットフォームである「Nexthink Infinity」が日本企業に導入されることが決定しました。特に、人手不足が課題となっている日本市場において、これらの技術は企業の生産性向上に貢献することが期待されています。
日本企業が直面する課題
日本経済は現在、深刻な人手不足に見舞われています。日本総合研究所の試算によると、年間の機会損失は16兆円にも及ぶとされています。この状況下で、多くの企業がDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やクラウドサービスの活用に注力しているにもかかわらず、社内での問い合わせが増加し、ITトラブルが頻発しています。こうした課題は、担当者にとって非常に頭痛の種となるでしょう。
特に、従業員の日常業務において、IT関連の問題が発生することで、業務の中断が頻繁に起こり、年間で35時間以上の生産性損失が発生すると分析されています。このような状況を改善する手段としてNexthink Infinityは機能します。
Nexthink Infinityの特長
Nexthink Infinityは、組織内のIT環境をリアルタイムで可視化し、問題の診断と自動的な解決を行うことができるプラットフォームです。主な特長には以下の点が含まれています:
- - リアルタイム可視化:IT環境で発生した問題を即座に把握し、AIを駆使して原因の分析を行います。
- - AIによるインサイト:従業員の行動やフィードバックを活用し、改善が必要なポイントを特定します。これにより、IT部門はデータに基づいた意思決定が可能になります。
- - デジタルアダプション:従業員がアプリケーションを効果的に使えるようにサポートし、生産性向上を実現します。
DISとの協業体制
DISは、Nexthink Infinity導入の前段階で、IT環境の課題を可視化するためのサービスを提供します。実際の社内環境での短期間の試験導入を通して、ITトラブルの発生状況や対応時間、DEXスコアなどを分析し、投資対効果を評価します。
導入後も、継続的な運用支援を行いながら、Nexthink Infinityの機能を最大限に活用し、IT運用を効率化します。DISは、全国101拠点の営業網を活かし、地域に密着したサービスを展開することで、日本全体の生産性向上に寄与していきます。
企業への期待
NexthinkとDISのパートナーシップは、日本企業におけるIT部門の抱える複雑な課題を解決するための革新的な手段となるでしょう。NexthinkのDexプラットフォームによって、リアクティブなIT運用からプロアクティブな運営へと転換し、人手不足やITトラブルといった問題に対する効果的なソリューションが提供されることが期待されます。
ダイワボウ情報システムの取締役、谷水茂樹氏は、パートナーシップ締結に対し「IT部門が本来注力すべき戦略領域への転換をサポートし、従業員エクスペリエンスと業務効率の向上に貢献していく」と述べています。
Nexthinkは、2025年までに生産性向上を現実のものとするため、継続的に高品質なデジタル体験を提供していく方針です。
まとめ
デジタル技術が進化を続ける中で、日本企業が抱えるIT課題に立ち向かうための強力なパートナーシップが誕生しました。NexthinkのInnovative SolutionsとDISの中堅企業支援体制の融合により、より良いデジタルワークプレイスの実現を目指します。