電通総研がAAAI2026での研究発表を決定
株式会社電通総研は、2026年1月にシンガポールで開催される人工知能の国際会議AAAI(The Association for the Advancement of Artificial Intelligence)でのワークショップにおいて、大沢直史氏による研究論文の発表を予定しています。この論文は、生成AIがもたらす「パーソナライズ」に関する重要な知見を扱っています。
生成AIとパーソナライズの重要性
近年、生成AIの急速な発展は対話型システムやAIエージェントのさまざまな分野での革新を実現しています。しかし、多くのシステムは依然として「一律の応答」に依存しており、個々のユーザーの多様な嗜好や変化に対して適切に反応することに課題を抱えています。このような状況において、大沢氏の研究は新しいアプローチを提案し、ユーザーの嗜好を数値化する方法を模索しています。
提案手法の概要
研究では、ユーザーの嗜好を「好き・嫌いの方向性」と「その強度」の2つの要素として整理。過去の嗜好と最新の嗜好情報を統合し、AIがリアルタイムでこれを反映させる仕組みを構築しました。これにより、AIは矛盾のない応答を生成し、ユーザーに一層適応したコミュニケーションが可能になります。この手法の大きな利点は、モデルの再学習やシステム全体の改修を必要としない点で、既存のAIサービスに簡単に実装できる点にあります。
実験では、さまざまなベンチマークデータセットを用いて評価を実施し、従来の手法と比較してユーザーにより合致した応答を安定的に生成できることが確認されています。この成果は、AIエージェントの進化に寄与するだけでなく、企業における業務効率化や利用者体験向上にもつながると考えられます。
著者の紹介
大沢直史氏は、電通総研のAIトランスフォーメーションセンターに所属しており、前職では放送局での技術部門に従事していました。現在は生成AIの研究開発をリードし、企業向け生成AIソリューション「Know Narrator」の開発に注力しています。この仕事を通じて、企業のデジタルトランスフォーメーションとAI導入の加速を図っています。
未来への展望
電通総研は、今回の研究で得られた知見を元に、より高度なAIソリューションや業務支援サービスの開発を進めていく方針です。顧客企業のAI活用を深めることで、さらなる業務の効率化と付加価値の創出を目指しています。このような努力を通じて、電通総研はテクノロジーによる社会の進化を実現していくことに寄与していくことでしょう。
会社概要
電通総研は、「HUMANOLOGY for the future」というビジョンの下、企業・官庁・自治体と生活者をつなぎ、課題を提言しテクノロジーを活用して解決に向けたサポートを行っています。様々な業界を横断した「X Innovation」を推進し続け、全体としての社会の進化を支援しています。