NUVVE JAPANとグローシップの提携
本日は、東京を拠点とするNUVVE JAPANとグローシップが系統用蓄電池事業において業務提携を結んだという朗報をご紹介します。両社は、それぞれの強みにより、蓄電池の導入から運用までを支援するワンストップサービスを提供します。
提携の背景
日本では再生可能エネルギーの普及が進む一方で、電力供給の安定化が重要な課題となっています。特に系統用蓄電池はこのニーズに応えるための重要なリソースですが、その事業化には多くの障壁が存在します。これには、事業計画の立案や機器の選定、さらには補助金申請といった手続きが含まれており、導入を希望する企業には大きなハードルとなっていました。
そこで、両社は蓄電池導入を目指す企業やオーナーに対して、実務に基づいた支援体制を構築することが急務という認識に至りました。NUVVE JAPANは、長年の業界経験を持つグローシップとの提携により、コンサルティングからアグリゲーションまでを包括的に提供する体制を整えています。
業務提携の具体内容
提携の内容として、両社は以下の4つの領域で連携します:
1.
プランニング(グローシップ&NUVVE JAPAN)
用地評価
収支シミュレーション及び事業スキーム構築
ファンドの組成
2. 導入準備(グローシップ)
蓄電池システムの評価、選定
契約交渉やEPC事業者の選定
補助金活用の検討
金融機関への説明
3. 導入(グローシップ)
補助金申請及び工事計画の調整
系統連系に関する協議
運用体制構築支援
4.
運用(NUVVE JAPAN)
アグリゲーション運用(VPP連携)による市場参加
VPP制御及び最適化
* 収益の最大化支援及び運用保守管理
今後の展望
NUVVE JAPANの代表取締役である東田真輝は、この提携を「系統用蓄電池という成長が見込まれる分野で、実務支援と市場参加を同時に進める第一歩」と評しています。グローシップの実績とNuvveのアグリゲーション技術を結集することで、再生可能エネルギーを支えるインフラの普及を加速させ、日本の持続可能な社会の実現に貢献することを目指しています。
一方、グローシップの執行役員ディレクター、園田展人は、提携に関して「グローシップのワンストップサービスがコンサルティングからアグリゲーションにまで拡張されることに期待しています。これにより、蓄電所オーナーが安心して事業を進められる体制を整え、エネルギー業界の課題解決に貢献できるよう尽力します」と述べています。
NUVVE JAPANとグローシップとは
NUVVE JAPANは、米国カリフォルニアに本社を持つNUVVE社の日本法人で、V2G技術の先駆者として知られています。欧米を中心に共に約9年間にわたりVPP運用実績を築いてきました。グローシップは、系統用蓄電池ビジネスの黎明期から蓄電所オーナーを支援し、豊富な知見を翻弄しています。両社の提携により、再生可能エネルギーの確立に向けた新たな道が開かれることでしょう。
今後の進展に注目し、持続可能なエネルギーインフラの構築に向けた両社の取り組みに期待が寄せられます。