新しい庭づくりを提案する「YOEN」
この春、都市と自然の調和を目指す新ブランド「YOEN」が登場しました。株式会社維苑が手がけるこのブランドは、現代のライフスタイルに「庭」の概念を取り入れ、持続可能な未来を築くことを目指しています。2023年4月15日から、環境に配慮した自然素材を利用したプロダクトラインを販売開始しました。
YOENの理念と事業内容
「YOEN」はただ物を作るだけではなく、人々と自然のつながりを意識した庭づくりを提案します。商業施設、オフィス、集合住宅などでの空間プロデュース事業と、手仕事や持続可能な素材にフォーカスしたプロダクト販売の2つの軸で活動します。庭とは単なる植物の集まりではなく、人と自然が交流し、癒しを得られる場としての考え方が非常に重要です。そのため、YOENはこの意識を常に更新し続けていきます。
多様なプロダクトラインナップ
YOENが展開するプロダクトは、4つのシリーズから成り立っています。今回はそれぞれのシリーズについて詳しくご紹介します。
1. Sustainable materials series
インドネシアの文化から学び、植物素材を基にした循環型プロダクトを開発します。このシリーズでは、ラタンやラバーウッド、廃棄木材などを活用し、温かみのある商品を生み出すことを目指しています。日常生活において、自然の素材がどのように調和するのかがテーマです。
2. Traditional technique series
スンバ島に伝わる伝統的な金属織りを活かしたシリーズです。地元職人が手作りで丁寧に時間をかけて製品を仕上げることで、植物に必要な風を感じる空間を設計します。伝統技術の継承を通じて、現代に新しい価値を提供します。
3. Tosa washi series
平安時代から続く浜田和紙と協業し、和紙を使用した庭をコンセプトにした商品です。特に、折りたたみ式の鉢カバーは、都会の限られたスペースでも柔軟に利用できる点が魅力です。
4. Loss green PANECO project
植物の剪定ゴミと廃棄衣料から作られた循環型リサイクル素材を使い、ユニークな見た目と個性豊かな仕上がりのプロダクトを提供します。使うごとに風合いが増すアイテムです。
詳細は
こちらから。
「大多喜有用植物苑」監修プロジェクト
「YOEN」は千葉県にある「大多喜有用植物苑」のリニューアルプロジェクトも監修しています。この施設は、2025年冬に開業予定で、有用植物を通じて日本やアジアの文化に触れることができる庭として生まれ変わります。食堂やラボ、ショップなど様々なコンテンツを持ち、四季を通じて楽しめる空間を提供します。
最後に
「身土不二」の理念のもと、人と自然の関係を再認識させることを目指す「YOEN」。その取り組みは、都市生活の中に自然を取り込む新しいスタイルを示唆しています。これからの持続可能な社会に向けた一つの手段として、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。