飼い主の9割が実施するペットの暑さ対策
アニコム損害保険株式会社が行った「どうぶつさんの暑さ対策に関するアンケート」では、3,347名の飼い主からの回答を基に、ペットの夏季の安全対策についての重要なデータが得られました。この調査から、ほとんどの飼い主が熱中症などの暑さの影響に心配を抱えていることがわかりました。
暑さによる不安要素
調査の結果、飼い主が最も心配するのは「熱中症」で、その割合は91%に達しました。続いて「水分不足」が67%、「食欲低下」が45%と続きます。動物の種類による不安の違いも興味深く、犬の飼い主は「熱されたアスファルトによる火傷」を心配する傾向があり、猫の飼い主は水分不足を、うさぎの飼い主は食欲の減少が気になるといった特性が見受けられました。
家庭内での対策
自宅での具体的な対策としては、なんと97%の飼い主が「エアコン」を使用しており、留守番時でも93%が活用しています。温度や湿度の管理ができるエアコンは、暑さ対策の中でも非常に効果的です。特に猫の飼い主は「複数の飲み水を設置する」という工夫が多く見られ、またうさぎや鳥の飼い主は、温湿度の計測を行い、留守番中も確認できるよう対策を講じていることがわかりました。
外出時の工夫
外出時の対策として、犬の飼い主の約8割が「涼しい時間帯を選ぶ」と回答しています。特に夏場は「夜18時以降」を選ぶ傾向が強く、散歩を行う時間帯が冬とは異なります。しかし、日没後もアスファルトが熱い状態が続くため、肉球やけどに注意する必要があります。地面の温度を手で確認するなどの工夫が、安心した散歩を支える要素となります。
水分補給の工夫
次に水分補給についてですが、特に猫の飼い主の54%が「ウェットフード」を与えているとのことです。さらに、犬の飼い主の31%が氷を与えたり、猫の飼い主の45%がペースト状のおやつを利用して水分を摂取させていることも分かりました。日常的に水分補給に意識を向けることが、猛暑に向けた対策となっています。
夏本番に向けた準備
西日本では梅雨明けが報じられ、これから本格的な夏が到来します。熱中症はペットにとって深刻なリスクですが、飼い主の適切な対策によって予防が可能です。アニコム損保では、犬や猫向けに特化した「熱中症週間予報」をSNSで配信しています。散歩や室温管理に役立てていただき、ペットが快適に夏を過ごせるようお手伝いをしています。
SNSで情報を受け取ろう
この情報は、アニコムの公式SNSを通じても受け取ることができます。これから暑くなる季節、飼い主の皆さんは是非積極的に取り入れて、ペットの健康を守っていきましょう。
なお、調査はアニコム損保のペット保険契約者を対象に実施され、合計3,347人からの回答を得ています。ペットの安全を守るための情報を、是非活用してください。