建設業元請企業選別の実態調査から見える新たなビジネスの視点
調査の背景と目的
近年、建設業界の中では人手不足や労務費の上昇が常態化しており、元請企業にとっても協力会社や職人を安定的に確保することが重要な課題となっています。この状況を踏まえ、助太刀総研は、元請企業の選定に関する実態調査を実施。どのような条件で協力会社が元請け企業を選別しているのか、その傾向を明らかにする目的で行われました。
調査の概要
調査は2026年の4月25日から6月14日まで実施され、292件の有効回答が得られました。回答者は建設業に従事する経営者、一人親方、個人事業主、及び会社従業員です。調査方法は「助太刀」アプリ内でのアンケート形式です。この結果を基に、協力会社が元請企業を選ぶ際に重視する条件や、依頼を断る理由などについて詳しく分析しています。
調査結果の概要
調査により、約半数の協力会社が条件が合わない元請企業からの依頼を断る頻度があるとの結果が出ました。特に、依頼を断る原因として最多なのは「単価(労務費)が低い」という理由で、実に83.0%の回答者が挙げています。また、担当者の態度や現場の段取りも重要視されており、単なる従属からの脱却を求める動きが見受けられます。
元請企業を選ぶ際の重視ポイント
調査結果によれば、協力会社が元請企業を選ぶ際に最も重視するのは「支払いサイトの早さ」で、これが25.0%を占めています。そして次に重視される条件には「現場監督の段取りの良さ」や「価格交渉への柔軟性」が続きます。このように見ていくと、協力会社は価格だけでなく、取引全体の質を評価していることがわかります。
情報源と元請企業への信頼感
元請企業の信頼性を判断する上で、最も利用されている情報源は「職人仲間の口コミ」であり、これが59.6%の支持を得ています。それに対し、過去の取引経験を重視する人も57.2%おり、特に新規取引を考える際には口コミやデジタルプラットフォームからの情報も重要視されるようです。
改善を実感する協力会社
また、協力会社の中には、元請企業が「協力会社を大切にする姿勢」が過去5年と比較して改善されたと感じている人が30.8%に達しました。これは、協力会社と元請企業の関係が見直されつつあることを示しています。特に、労務費や単価の引き上げについて話し合いが行われた層では、41.3%が元請企業の対応に改善を見ていると回答しています。
まとめ
この調査から明らかになったのは、現代の建設業界においては協力会社が元請企業を選定する際、価格や単価だけでなく、さまざまな条件が重視されているという点です。すなわち、適切な工期や円滑な場作り、互いに信頼できる関係が強く求められるようになっています。これらの条件をクリアする企業こそが、協力会社から選ばれ続ける元請企業として生き残ることができるでしょう。
詳細な調査レポートは
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