夏木マリの珠玉のライブ
2025-03-24 15:40:28

夏木マリの音楽の原点と人生を感じる特別なライブ

夏木マリの表現者人生が凝縮された特別なライブ



2025年3月21日と22日、東京のジャズの聖地ブルーノート東京で、夏木マリによる珠玉のライブが開催されました。今年で7回目を迎えるこの特別なイベントは、観客にとって彼女の音楽活動の真骨頂を体験する場となりました。普段は俳優として知られる夏木ですが、その音楽の才能にも多くの魅力が詰まっています。

この日のライブでは、まず1973年に発表された名曲「絹の靴下」を披露。黒とベージュのシックなドレスに身を包んだ夏木は、ハスキーなボイスで聴衆を魅了し、一気に独特なブルージーな空間に引き込みました。

次に登場したのは、2023年に発表された「TOKYO JUNK BOOGIE(トウキョウ・ジャンク・ブギー)」で、特にコロナ禍での楽しい音楽への思いを込めた一曲。バンド全体がシンクロし、リズムに乗ったそのパフォーマンスは圧巻でした。繰り返されるリズムに合わせて、彼女の歌声は毎回新たな解釈を持ち続け、そのたびに異なる情景を描き出します。

さらに、MCでは2024年にロンドンで上演された「千と千尋の神隠し」のエピソードを交え、観客を笑わせる一幕も。トーンを変え、国民的詩人・谷川俊太郎へのオマージュとなる「死んだ男の残したものは」を歌い上げると、客席は静まり返り、彼女の表現力に惹きつけられました。続けて「鎮静剤」やビートルズの「イエスタデイ」、さらには「ケセラセラ」など、多彩な曲目が連続して演奏され、観客はその美しい旋律に酔いしれました。

夏木がこれまでの音楽活動を振り返りながら歌うと、その一言一言には力強い「魂」が宿り、特に弱者への寄り添いを感じさせる力があります。彼女自身の個人的な体験が楽曲に色濃く反映させることで、生きる力が伝わります。

また、今回のライブは小西康陽による楽曲がいくつか演奏されたことも特筆すべき点です。彼の描く不器用ながらも純粋な人々の姿が、夏木の声によって「人生賛歌」として立ち上がります。その音楽は、単なるブルースという枠を超え、映画や小説の一幕のような存在感を放ちます。

最後には、彼女が音楽を始めるきっかけとなったジャニス・ジョプリンの「Cry Baby」や、夏木自身の人生を語りかけるように歌う「60 Blues」を披露。何度聴いてもそれぞれの印象が異なり、彼女自身の進化が伺えました。

アンコールでは緑色のドレスに変身し、観客と共にワインを飲みながら2曲を歌唱。全てのパフォーマンスを終えた後には、「次はいつ会えるかしら?今日の皆さん最高!」と称え、バンドメンバーとともに笑顔を見せました。この一夜には、なぜ多くのファンが夏木マリに魅了され続けるのか、その理由が改めて感じられました。彼女の音楽は、ただの演奏を超えた深い感動を届けてくれるのです。


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