長崎の未来を共に考える学生たちの挑戦
国立大学法人 長崎大学が2012年から続けている産学官連携授業は、地域の具体的な課題に対して独自の解決策を模索する取り組みとして、年々その内容が進化しています。この授業の一環として行われるのが、長崎市をテーマにした学生による企画提案です。3回目を迎えた今年の授業では、特にZ世代に焦点を当てた集客イベントの企画が求められました。
プログラムの概要
講義の前半では、情報データ科学専攻の一藤裕准教授が、データサイエンスや観光政策に基づいた知識を学生たちに提供しました。学生は、ヴィポイントの購買データや地域ICカード「エヌタスカード」の統計データを解析し、地域創生に向けたさまざまな企画を考案します。イベントの目的は、長崎が抱える課題解決のみならず、学生の創造性や実践力を育むことにもあります。
Z世代の関心に応える企画提案
今回の授業では、「100年にいちどの長崎」と称されるまちの変革期において、参加した77人の学生が、長崎市における集客イベントのアイデアを提案しました。特に注目されたのは、全14チームが行ったグループワークにおける独自の発想でした。2025年1月には、これらの企画を基にしたプレゼンテーションが行われ、長崎市役所やマーケティング総研、DMO NAGASAKIの担当者らがアドバイスを提供しました。