新たな挑戦:薪窯と自家製粉機の新設
軽井沢で愛される「ベーカリー&レストラン 沢村」が2025年7月に展開する新商品に注目が集まっています。新たに旧軽井沢に設けられた工房は、薪窯や自家製粉機といった伝統的な製パンに必要な設備を取り入れました。これにより、パン作りの原点とも呼べる「火」と「粉」に改めて向き合い、素材の味を際立たせる新たなステップを踏み出したのです。自家製粉を使用し、薪窯で焼き上げられることで、より深い味わいのパンが実現することを目指しています。
工房の魅力:フランス製薪窯と国産小麦
新設された工房の目玉は、フランスLe Panyol社製の薪窯です。200年以上の歴史を持つこの薪窯は、南仏の耐火レンガを使用したもので、均一かつ強力な熱を放出します。こちらでは軽井沢産の唐松と楢木の薪を使い、500℃まで一気に高温にまで昇ります。職人は薪窯の特性を活かし、焼き加減やタイミングを調整しながら、香り豊かで食感にこだわったパンを作り出しています。
さらに、オーストリア製の石臼式自家製粉機も導入されており、長野や埼玉、北海道、三重から厳選された国産小麦を低速・低温で丸ごと製粉しています。この方法により、小麦自体の甘みや風味を最大限に引き出すことが可能です。日々の温度や湿度に応じて必要な分だけを製粉するため、いつでも挽きたての味を楽しめます。
新商品のラインナップ
2025年7月1日から登場する新商品のラインナップをご紹介します。まず、
バゲット クラシックは埼玉県産の無農薬小麦「農林61号」と三重県産「にしのかおり」を使用し、薪窯ならではの香ばしいクラストとしっとりしたクラムが特長です。次に、
信州りんご酵母のサワードウは、自家製のサワー種を使用して長時間発酵させ、力強い酸味と小麦の甘みが調和しています。
その他にも、
農夫のパンは、噛むほどに甘みの広がる素朴な味わいが魅力。
小諸産有機全粒粉パンは、小麦の香りと旨みが際立つ一品。高たんぱくで、ぷりぷりの食感を楽しむことができます。さらに、
くるみ35はその名の通り生地の35%がくるみで、独特なほろ苦さと甘みが特徴です。そして、
無垢のパンは高温短時間焼成で、水分を閉じ込めたもっちりとした食感が楽しめます。最後に、
グラノーラ クッキーとして、薪窯の最後の熱を利用した香ばしいクッキーもご用意。
自然との共生を追求する空間
「ベーカリー&レストラン 沢村 旧軽井沢」は、2015年にオープンして以来、“自然との共生”をコンセプトに掲げた空間設計が特徴です。店内は木々の間を抜ける回廊やテラス席など、軽井沢の自然を感じられる設計になっています。地元の食材を活かした洋食が楽しめ、モーニングからディナーまで多彩なメニューが提供されています。さらに、店舗近くには「沢村ロースタリー軽井沢」が新設され、焙煎したコーヒーの香りを楽しみながら、豊かなパンライフを提案しています。このように、ベーカリー、レストラン、ロースタリーの融合によって、訪れた人々に特別な食体験を提供しているのです。
軽井沢の美しい自然とともに、新しい挑戦を続ける「ベーカリー&レストラン 沢村」。ぜひ、その新たな商品を楽しみに訪れてみてはいかがでしょうか?