企業向けセキュリティ強化に向けた新たなモデル
サイオステクノロジー株式会社は、NRIセキュアテクノロジーズ株式会社との連携を強化し、特権ID管理ソリューション「SecureCube Access Check」の可用性を向上させる取り組みを発表しました。特に、企業のデジタル化が進む中、システムやデータを守るためのセキュリティ対策がますます重要視されています。
協業の重要性
近年、リモートワークの普及やデジタル化により、企業の働き方も多様化しました。それに伴い、システム管理者が持つ高権限のIDの不正利用のリスクが増大しています。この状況を受けて、企業はサイバー攻撃や内部不正からの防衛を強化する必要があります。NRIセキュアが提供する「SecureCube Access Check」は、特権IDを適切に管理するためのソリューションとして、多くの企業に導入されており、今後の市場ニーズに応えるための協業が求められていました。
両社は、サイオステクノロジーのHAクラスターソフトウェア「LifeKeeper」と組み合わせることで、特権ID管理における高可用性を目指し、イベントセミナーの開催を通じて顧客支援に取り組む姿勢を示しています。
「SecureCube Access Check」の強み
「SecureCube Access Check」は、内部不正やサイバー攻撃の被害を防ぐための特権ID管理に必要な機能を、単一のソリューションで提供している点が特徴です。現在、600以上の企業で採用されており、その実績からも多くの企業が安心して利用できることが伺えます。特に、デジタル化の進展に伴い企業からの高可用性のニーズが高まっていることを受け、協力関係の強化は必然とも言えます。
検証の概要
今回の取り組みでは、「LifeKeeper」を用いた「SecureCube Access Check」の冗長化構成を検証しました。この検証は、Amazon EC2を環境に利用し、Red Hat Enterprise Linuxなどのオペレーティングシステムで実施されました。WebサーバーにはApache、データベースにはMariaDBが使用されるなど、最新の技術を駆使して安全性を確保する設計となっています。
企業からのコメント
両社の代表者は、今回の協業による新たな価値創造について期待を寄せています。NRIセキュアテクノロジーズのセキュリティソリューション事業本部の足立道拡本部長は、「この提携により業種を問わず、多様性を持つ働き方をする企業のセキュリティを支える」とコメントしています。
また、サイオステクノロジーの御舩洋常務執行役員も「LifeKeeperを活用することで業務継続性の確保に貢献できることを嬉しく思う」と述べ、両社が抱える使命感が伝わる内容となっています。
今後の展開
今後は、両社は共同でセミナーなどのイベントを実施し、顧客企業の特権ID管理の課題解決をサポートしていく方針です。サイオステクノロジーは、オープンソースソフトウェアを基盤にしたシステムインテグレーションを行う企業として、豊富な技術力を活かして、さらなる革新を追求し続けるとしています。
さらに、NRIセキュアも、サイバー攻撃に強いセキュリティ対策としての役割を一層強化し、日本の企業が安心してITを活用できる社会を実現するためのソリューション提供に努めていくことでしょう。
このように、両社の連携は単なる業務提携に留まらず、テクノロジーを駆使した新たなセキュリティモデルの確立を目指しています。今後の動向がますます注目されます。