アメ横に新たな「森」が誕生!
東京都台東区上野のアメヤマーケット入口に、株式会社シェルターによる純木造の3階建てビル「サンケン御徒町BLD」が誕生しました。このビルは「第29回木材活用コンクール」において優秀賞を受賞し、2026年には表彰式が行われる予定です。
ビルの魅力と機能性
「サンケン御徒町BLD」は、商業ビルとして運営されるほか、耐震性や耐久性、抵抗火性を兼ね備えた木造建築として、市街地での木材利用を促進する重要な役割を果たしています。株式会社シェルターは「都市に森をつくる」というビジョンのもと、木造化および木質化を進めており、このビルによって賑やかな上野・御徒町エリアに新たな「森」が形づくられました。
この建物は、南側と東側がガラス張りとなっており、木のぬくもりが感じられる空間を提供します。主要構造部はすべて木造であり、炭素貯蔵に貢献する点も特筆に値します。特に、接合金物工法「KES構法」と木質耐火部材「COOL WOOD」を使用しており、耐震性や耐火性が確保されているほか、環境に優しい低炭素社会の実現に寄与しています。
計画の背景とSDGsへの寄与
台東区は建物の耐震化や不燃化の推進を目指しており、木材の利用を推進する法律の整備も進んでいます。これにより、木造中層建築物のモデルケースとして「サンケン御徒町BLD」が位置づけられ、地域の活性化や持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となっています。
当ビルで使用された木材は約35㎥、これによって27トンの二酸化炭素が貯蔵されます。これは約54本のスギが吸収するCO2量に相当します。このように、木造ビルの普及はSDGs(持続可能な開発目標)の達成や2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献するものです。
受賞歴と技術革新
「サンケン御徒町BLD」とともに、木材活用コンクールでは「奥村組 西川口寮」や「丸岡城観光情報センター「マチヨリ」」も受賞しました。木材活用コンクールは木材の新たな利用法や普及を促進し、木材業界の発展を目指すために設立されたものです。本ビルの受賞は、木材利用の新たな可能性を示すものとして評価されています。
企業の使命と快適なエコ環境
株式会社シェルターは、木造建築を通じて、環境に優しい社会づくりを推進しています。本社は山形県ですが、東京支社も設置され、木質構造部材の研究・設計・施工など多岐にわたる事業を展開しています。「サンケン御徒町BLD」は、同社の技術力を結集した結果であり、木材の持つ特性を最大限に生かした建築物となっています。
これからの展望
今後も株式会社シェルターは、人と環境に配慮した持続可能な「木造都市」の実現に向けた取り組みを続けていきます。上野・御徒町エリアに新たに誕生した「森」の中心地として、訪れる人々に木の温かさと共に、賑わいを提供するスペースとしての役割を果たしていくでしょう。
「サンケン御徒町BLD」は、ただの商業ビルではなく、都市に新しい価値を創出する象徴的な存在となっています。ぜひ訪れて、木のぬくもりを感じてみてはいかがでしょうか。