新たなLinux認定試験
2025-11-04 14:34:10

IT人材育成をさらに推進!新たなLinux認定試験の実施開始

特定非営利活動法人エルピーアイジャパン(LPI-Japan)は、2025年12月1日から新しいLinux認定試験を開始することを発表しました。これにより、生成AIやデジタルトランスフォーメーション(DX)が進展する現代において、IT人材の育成がさらに加速することが期待されています。

新たに導入されるのは、エンタープライズシステムの構築に必要な専門スキルを証明する「LinuCレベル3 プラットフォームスペシャリスト」と「LinuCレベル3 セキュリティスペシャリスト」です。この認定は、システム全体の設計から運用までをカバーできるITのプロフェッショナルを増やすことを目的としています。

また、既存の最上位認定「LinuCシステムアーキテクト」は「LinuCレベル4 システムアーキテクト」と名称変更され、より明確なキャリアパスが示されるようになりました。これにより、IT技術者は基礎から高度な専門スキルを段階的に習得できる一貫した認定体系が整備されます。

背景として、クラウドや仮想化技術が進化する中で、システムは構築した後も継続的に運用・改善が求められるプラットフォームへと変わりつつあります。しかし、セキュリティの脅威が高まっているのも事実です。そのため、基盤設計の段階からセキュリティを組み込むことが不可欠になってきています。このような時代に対処するため、高度なITスキルを持つ人材の育成が急務です。

新しい認定の特長は、ITスキル標準(ITSS)のレベル3に相当し、仮想化やコンテナ、そして自動化技術を駆使した柔軟で高可用性なプラットフォームの構築・運用能力を証明します。また、最小権限の原則に基づく堅牢なサーバ環境の設計やセキュリティインシデントの予防・知覚に関する能力も認定されます。

さらに、LPI-Japanは2025年11月4日から新試験の予約を開始し、全国各地やオンラインでの受験が可能となります。試験は、LinuCレベル3プラットフォームスペシャリスト試験、LinuCレベル3セキュリティスペシャリスト試験、LinuCレベル4システムアーキテクト試験があり、受験者はこれらの試験を通じて専門性が証明されます。

今後の目標として、LPI-Japanは年間に5000人のLinuCレベル3認定者を輩出することを目指しています。技術者の育成環境を整え、学習支援情報やコミュニティの開催を通じて、より多くのエンジニアが自らのキャリアを向上させていくための取り組みを行っていく予定です。

特に、エンジニアが中核となっていくビジネスの場面では、これらの新しい認定は必要不可欠です。資格を持ったIT人材が企業に与えるポジティブな影響は計り知れません。新しいLinuC認定は、現代の複雑なIT環境において真に求められるスキルを体系的に証明し、IT業界の成長をさらに推進することでしょう。LPI-Japanは、引き続きオープンテクノロジーの普及とIT人材育成に貢献していく所存です。


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