訪日外客数が過去最高を更新!
2025年の日本のインバウンド市場は、年間を通じて非常に活発に推移しました。訪日外客数は、約4,268万人を記録し、消費総額も前年比16.4%増となりました。その背景には、円安傾向や欧米、オーストラリア、台湾などからの訪客の増加があります。
しかし、第4四半期には中国からの訪日客数に厳しい影響が見られました。同年の12月においては、前年同月比で45.3%の減少が記録され、中国市場からの需要が大きく影響した免税店の売上高も17.1%減少と厳しい結果となりました。この減少の影響を受けながらも、他の市場からの集客に助けられ、日本全体の市場は補完される結果となりました。
新しい店舗の展開
さらに、東京では多くの世界的ブランドが新たな旗艦店を開業しました。特に東京の表参道や銀座地域での新設店舗は注目を集めています。2023年11月には、ブルガリが表参道に新拠点をオープンし、続いて12月にはロエベが銀座の中央通りに「カサロエベ銀座」を開業しました。これは、世界初のギフトカウンターを併設した店舗としても話題を呼んでいます。
また、バチャコーヒーの進出も見逃せません。100%アラビカ種にこだわったスペシャリティコーヒーを提供するこのお店が銀座にオープンし、食と体験の新たな融合が実現しました。これにより、地元の訪問者や観光客にとって新しい魅力が生まれ、連日行列を成しています。
さらに、サンローランやヴァン クリーフ&アーペルも新店舗を展開。特に、多文化共存をテーマにした「サンローラン リヴ・ドロワ」は、アートや音楽を楽しめるスペースを提供し、顧客が滞在を楽しむ場としての役割を強化しました。ロザンジュ模様のファサードデザインを持つ新ブティックも注目されており、こちらも特別な体験を提供しています。
今後の展望
リテーラーの方々は、販売拠点としての機能を残しながら、VIP専用のサロンやカフェを併設した滞在型店舗を設計し続ける見込みです。また、銀座エリアの賃料は年間で10%上昇し、過去最高を更新しました。新たな開発案件の存在により、さらなる賃料上昇が期待できる状況です。
市場全体の熱気は高く、ティア2エリアではハイブランドやアスレジャー、韓国リテーラーなどの出店意欲が続いています。優良物件は非常に限定的であるため、需給の逼迫から平均賃料も上昇トレンドが継続しています。
新たな店舗の増加や訪日外客数の増加は、東京のリテール市場全体を活性化し、消費を促進する大きな要因となっています。これからの展望においても、東京エリアはさらなる進化を遂げていくことでしょう。