展覧会情報:Unframing the Bodies
2025年9月5日(金)から9月20日(土)まで、東京・南青山のGARDE Galleryにて、アーティストみょうじなまえと高橋鮎子による二人展「Unframing the Bodies」が開催されます。この展覧会は、身体的な美しさや魅力に対する社会の価値観を掘り下げ、現代における視線やジェンダーの問題をテーマに展開されます。
みょうじなまえの作品
みょうじなまえは自身の体験から、身体・性・アイデンティティ・消費といったテーマを絡め、作品を制作しています。彼女の立体作品、特に鏡台を用いた新作《Alter Dominant》では、美しさを追求することが自信や喜びの源である一方、他者の視線や社会からの圧力によってどう影響されるかを問いかけています。
この作品を通じて、彼女は個人の身体と社会的な権力との関係性に光を当てており、観客は自身の美しさの定義や、それがどのように形成されるのかを考えさせられることでしょう。
高橋鮎子の作品
一方、高橋鮎子は「身体を素材として扱う行為」にフォーカスし、作品を展開しています。彼女の油彩画《plastic flowers》では、身体が分断され、再構成される様子をパッチワークのように描き出しています。また、シリコンで自身の皮膚を型取りし、鞄型に成形した作品では、美容医療における身体の存在を問いかけています。こうした作品によって、彼女は私たちがどのように身体を受け入れ、またそれを扱うかを考えさせられます。
アーティストの背景
みょうじなまえは兵庫県出身で、東京藝術大学を卒業後、自身の体験を基にさまざまな作品を手掛けています。彼女の近年の活動は、物語と身体性の融合に注目し、新たな表現方法を模索しています。
高橋鮎子は多摩美術大学を卒業し、東京藝術大学大学院でも学びました。「ルッキズム」をテーマに、身体性やジェンダーに関する問題を取り上げており、取材や自身の体験を基に多様なメディアを用いて表現しています。
展覧会の詳細
この展覧会は、平日および土曜日の11:00から18:00まで開催され、日曜日と祝日は休廊日となります。また、観覧は無料ですが、さまざまなアート作品に触れる貴重な機会をお見逃しなく。
最新の情報や展示会の詳細については、公式サイト
ADFアートプロジェクトをご覧ください。
東京のアートシーンに新たな風を吹き込むこの二人展、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。彼女たちの作品は、あなたの美に対する認識を変えるきっかけとなるかもしれません。