医療現場の質を向上させるためのエンゲージメント戦略
感染対策に特化したコンサルティングを提供する株式会社モレーンコーポレーションの草場恒樹氏は、今秋、大阪で開催される「第26回リハビリテーションケア合同研究大会」において、興味深いランチョンセミナーを行う予定です。このセミナーでは、医療従事者に向けたエンゲージメント戦略がテーマとなり、具体的な取り組みや実績が紹介されます。
エンゲージメントの重要性
日本は今後、超高齢社会が進展する中で、平均寿命が延びる一方で健康寿命が課題として浮上しています。「どう生きるか」「いかに自立して暮らすか」が社会全体で考えられている現代において、リハビリテーションの専門職、すなわち理学療法士や作業療法士、言語聴覚士の役割が、ますます重要になっています。これらの専門職は患者や利用者との関係性を深めつつ、個々の技術だけでなく、チーム全体の力が求められる時代を迎えています。
組織力の向上がもたらす効果
これまでの医療現場では、マネジメントに関するアプローチが数多く存在しましたが、従業員のエンゲージメントに重点を置く組織は少数派でした。エンゲージメントとは、施設と従業員、さらにはスタッフ同士や上司との関係性の質を高めることで、組織のチーム力を向上させることに他なりません。エンゲージメントが高い組織は、一般的には離職率の低下や業績の向上が期待できることが多いです。また、医療現場においては、院内感染のリスク抑止や医療事故の低下にも関連しているとされています。
草場氏の講演では、リーダーとしてどのように行動することで、組織全体のエンゲージメントを高めていけるのかが具体的に紹介されます。
バンドルルーム:新しいエンゲージメントプログラム
草場氏が提唱する「バンドルルーム」は、日本初の医療機関向けエンゲージメント向上プログラムです。このプログラムは、組織内の「関係性の質」を重視し、チーム力の向上を目指します。モレーンが導入するDXによって、各部署でのスタッフの期待度と満足度の乖離を数値化し、それを基に対面研修による改善策を講じることで、組織変革を支援します。
期待される効果
1.
定着率の向上: 働きがいのある組織を作ることで、離職を防げます。
2.
生産性の向上: チームワークが強化されることで、業務効率が改善。
3.
医療の質・安全の向上: 院内感染防止や医療安全対策が向上。
4.
持続可能な病院経営: 従業員の満足度と質の高い医療の両立。
5.
患者経験価値の向上: 患者のロイヤルティが向上し、結果的に病院経営を改善。
このように、エンゲージメントの向上は医療現場における多岐にわたるメリットをもたらします。
具体的な開催概要
草場氏のセミナーは、2025年11月21日(金)12:30から13:20まで、マイドームおおさかの第7会場で行われます。講演テーマは「人が輝き、育ち、集まる組織の作り方。リーダーに必要とされるエンゲージメント戦略について」で、医療法人春秋会の村井真由美氏が座長を務めます。この機会に、今後の医療現場におけるエンゲージメントの取り組みについて学び、質の高い医療サービスの実現を目指すためのヒントを得ることができるでしょう。
株式会社モレーンコーポレーションについて
モレーンコーポレーションは、感染対策に特化したコンサルティング会社であり、1993年の設立以来、院内感染から人々を守ることを目指してきました。全国の感染症指定医療機関との取引実績があり、そのノウハウを基に幅広い感染対策製品の導入と運用サポートを行っています。
詳しい情報は公式ウェブサイト(https://www.moraine.co.jp/)をご覧ください。