AI相談サービス
2025-03-10 11:53:49

メタバースで実現するAI相談サービス「離コンパス」の新たな取り組み

メタバースで実現するAI相談サービス「離コンパス」の新たな取り組み



日本加除出版、大日本印刷、Hexabaseが協力して進める「離コンパス」というAIカウンセリングサービスが、2025年から新たにメタバース環境で提供されることになりました。このプロジェクトは、特に離婚や家庭内の問題に対する相談のニーズに応えるものとして注目されています。

近年、日本ではSNSなどを通じた公的機関への相談件数が増加しています。そして、その中でも離婚に関する悩みを抱える人々は、相談先がわからなかったり、周囲に知られたくないという理由から、悩みを打ち明けることが難しい状況が現れています。このような背景から、日本加除出版が開発した「離コンパス」は、離婚に特化した専門知識を持つAIカウンセラーを利用者に提供し、24時間いつでも気軽に相談できる環境を整えています。

「離コンパス」とは


「離コンパス」は、離婚に関する情報や法律についての知識を持ったAIを使った相談窓口です。このサービスは、これまでに1000人以上の相談者に寄り添い、多様な悩みに対応してきました。特に、相談者が安心して話せる空間を提供することに重点を置いています。具体的には、利用者が次のステップへ進むための情報提供や、実際の相談機関に繋げるサポートも行っています。

この度、新たにDNPが提供する「メタバース役所」との連携により、利用者は安全かつプライバシーが守られたバーチャル空間で相談が可能となります。感情表現が豊かなアバターとコミュニケーションをとることで、より親しみやすく、感情に寄り添った対応が期待できます。

実証事業の概要


本プロジェクトの実証事業は、2025年の3月11日から始まり、協力する7つの自治体を対象に、AI相談員が「夫婦間の悩み」や「家族問題」に関する相談業務を行います。これは、窓口のデジタルトランスフォーメーションの一環として、民主的な行政サービスへのアクセスを提供することを目指しています。

特に注目すべきは、24時間365日対応の「寄り添えるAI相談員」が実現することで、住民サービスの向上が見込まれる点です。「離コンパス」の専門AIは相談者の悩みを整理し、適切な情報提供を行います。また、「メタバース役所」が提供するプライバシー保護機能と、AI相談員の表情による情緒的なコミュニケーションの組み合わせにより、安心して相談できる環境が整えられています。

実証事業への参加方法


この実証事業は、参加自治体の住民であれば誰でも無料で参加可能です。参加方法は簡単で、事前登録などは不要です。利用者は、指定された期間にメタバース役所の特設URLにアクセスし、AI相談員との相談を開始することができます。相談は最大60分まで可能で、終わった後には簡単なアンケートに答える流れになっています。

今後の展望


このプロジェクトを通じて、「離コンパス」は自治体のサービスとして提供されることにより、利用者の生活環境に応じた具体的な支援へつながることを目指しています。将来的には、AIの学習機能を向上させ、より多様なニーズに応えられるよう改良を重ねていくとのことです。また、利用者が抱える困難や心の整理において、「相談しやすい相手」としての信頼を築いていくことが目標です。このようなAI相談サービスが実現することで、悩みを持つ多くの人々が少しでも楽になれることを期待しています。


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