インド工科大学学生を受け入れたTONICHIの研修制度
東京・江東区に本社を構える東日印刷株式会社(TONICHI)は、デジタル部門のT-NEXT本部がインド工科大学(IIT)の学生4人を受け入れました。これは2年の時を経て実施されたもので、IIT卒の先輩エンジニアが指導役となり、約2か月の研修プログラムが始まりました。このプログラムは、TONICHIが新規事業の一環としてデジタル分野を強化するための重要な一歩となっています。
IIT とTONICHIの関係
IITは世界的に名高い理系の難関校であり、その卒業生はAmazonやGoogleなどの大手IT企業で活躍しています。TONICHIがインターンシップ生を受け入れる目的は、こうした優秀な人材を早期に見出し、自社に限らず日本のIT業界全体に貢献しようというものです。
実際、過去にはIIT卒のITエンジニアが法人向け名刺管理システム「ネクスタ・メイシ」を含む製品開発に従事しており、全員がインターンシップを経て採用される流れが確立されています。この仕組みがあることで、会社側は採用の際の適性や開発力を、また学生側は職場環境や働きやすさを確認できるため、求職者と企業の双方にとって有意義な関係を築くことが可能になっています。
充実した研修内容とその効果
研修中には、IITの先輩たちが直接指導に当たるため、学生たちにとっては非常に心強い環境が整っています。また、TONICHIでは学生たちを歓迎するための会や、日本人社員との交流会も開かれています。休日には一緒に食事をしたり観光することで、家庭的な雰囲気を大切にし、インターン生たちの日本での生活をサポートしています。特に社食にはベジタリアン向けのメニューも用意されており、多様性を尊重する姿勢が見えます。
WIllingsとの連携
さらに、TONICHIはインド工科大学の学生採用支援サービスを展開する株式会社Willingsと連携しています。Willingsはインド国内の各地に拠点を持つため、TONICHIの採用活動をより円滑に進める手助けをしてくれています。TONICHIは同社に出資し、事業をサポートしていることも特徴です。これにより、インド人エンジニアの採用を希望する企業は、TONICHIと気軽に相談することができます。
まとめ
このように、TONICHIの取り組みは単なるインターンシップに留まらず、企業全体のデジタル人材の強化や、インド工科大学との密接な関係を築く重要な施策となっています。今後もこの試みから、多くの優秀なIT人材が育成されることが期待されます。