ニュートンワークスのトライボロジーソフト最新バージョン
トライボロジー、つまり摩擦や摩耗、潤滑をテーマにした技術は、様々な工業分野で重要な役割を果たしています。それに対応する形で、ニュートンワークス株式会社は『NewtonSuite』というソフトウェアシリーズを展開しています。この度、同社はその最新バージョン『NewtonSuite-OilFilm 2026.0』『NewtonSuite-RSCalc 2026.0』および『NewtonSuite-ASP-μ 2025.1』のリリースを発表しました。これにより、製品開発の現場はさらなる進化を遂げ、特にカーボンニュートラルの実現に向けた取り組みが一層加速することが期待されています。
バーチャル試験の重要性の高まり
近年、多くの製品開発においては、環境への配慮と同時に潤滑剤の漏出防止が強く求められています。そのため、実機試験に加え、バーチャル試験(シミュレーション)の重要性が増しています。これに対応するため、『NewtonSuite』は最新の機能を搭載し、ユーザーの負担を軽減するよう設計されています。具体的にどのような進化があったのか、主要なアップデートポイントを見ていきましょう。
1.流体潤滑解析ツール『NewtonSuite-OilFilm 2026.0』の進化
この最新版では、油膜の挙動をより詳しく解析できるようになりました。具体的には、以下の特徴が追加されています。
- - 不均一速度分布の考慮: これまで均一な速度条件の下での解析が主であったため、不均一な速度分布を扱えなかったのですが、新たにこの機能が追加されました。これにより、実際の機械部品や潤滑の挙動をよりリアルに再現できるようになります。
- - 円筒座標データの拡張: GUI上で内筒や外筒の幅や径を簡単に指定することで、膜厚モデルを簡単に作成できるようになりました。これにより、初めて使う方でも手軽にモデル化が行えるようになります。
2.シール・接触解析ツール『NewtonSuite-RSCalc 2026.0』
次に、シール性能や接触圧分布を分析する『RSCalc』も進化を遂げました。
- - 新しいラジアルシールプロファイル: 革新的なプロファイルデザインが追加されており、以前はサポートされていなかった複雑な接触圧分布もモデル化が可能となりました。
- - FEM剛性マトリクスの単位変換機能: ADINAやANSYSなどのFEMソフトから出力されたデータの単位変換が可能になったため、利用者はより使いやすくなりました。
3.表面粗さ解析ツール『NewtonSuite-ASP-μ 2025.1』
最後に、『ASP-μ』では表面粗さ解析の精度が向上しました。
- - 実測データを基にした分析: ローカルな粗さデータを基に評価を行うRSPモードと、接触解析を行うCAモードが追加され、より詳細な解析が可能になっています。この情報は他のツールにシームレスに連携できるため、作業の効率が大幅に向上します。
今後の展望
ニュートンワークスは、今後も『NewtonSuite』の機能強化を続けていくことを約束しています。特に、粘度の変化に伴う条件の考慮や熱流体潤滑、さらには摩耗の計算モードの導入など、多くの機能が計画されています。これにより、トライボロジー分野におけるデジタル化がさらに進み、各企業の製品開発を強力にサポートしていくことでしょう。
これからのトライボロジー技術進化に期待しつつ、詳しい情報やデモについてはニュートンワークス社の公式サイトをご覧ください。製品の詳細については、公式に提供されるさまざまな資料や動画をご参照ください。