進化する中国Z世代の消費行動とは
現在、中国市場における消費動向は大きく変わりつつあります。その核心にいるのは、中国のZ世代です。彼らは従来の「モノ消費」から「ライフスタイル・共感消費」へとシフトしています。これは、ただ物を購入するのではなく、自分のライフスタイルや価値観に合った製品やサービスを選ぼうとする傾向です。
この背景には、中国のSNS『小紅書(RED)』があります。REDは単なる情報収集のツールに留まらず、ユーザーが日常生活や体験を共有するプラットフォームとして成長しています。このような状況では、企業も新たなマーケティング戦略を採用しなければなりません。消費者の意思決定は、商品の特徴や価格だけでなく、どのようなシーンで使われているか、また誰が使用しているかといった文脈に大きく左右されます。
小紅書(RED)の最新トレンドを探る
インタセクト・コミュニケーションズが行った調査によれば、RED上での主要な6業界(アパレル、コスメ、食品、子育て、住居、ペット)の中でも、特に重要な3つの領域に焦点を当てました。まずはアパレルです。この分野では、商品の月間インタラクションが数億規模を維持し、出稿ブランド数は前年比で56%以上増加しています。特にスポーツバッグやダイヤモンド、ニットなどが顕著な成長を見せています。ユーザーが求めるのは、単なる商品ではなく、快適さと個性を両立したコーディネートです。
次にコスメ・ヘルスケア領域です。敏感肌に対するニーズが高まり、関連するインタラクションは前年比123%以上の成長を記録。頭皮ケアやスキンケアに関しても同様で、ユーザーは健康的な印象を重視する傾向があります。このように、商品の機能訴求から美的価値の訴求へとシフトしています。
そして食品・飲料領域ですが、ここでも月間インタラクションは3億以上に達し、ユーザーの食に関する関心が高まっています。自身で作成したドリンクやスイーツの投稿が活発で、特にベーキングや飲料が盛り上がりを見せています。
これらのトレンドから見えるのは、企業が消費者にとって「体験」や「楽しさ」を提供できなければならないという事実です。手軽さや健康志向に加え、ユーザーが再現し、共有できる体験が購買を後押ししています。
インタセクトのマーケティング戦略
インタセクト・コミュニケーションズは、REDにおける公式アカウントの運用からEC機能の構築、広告運用まで一貫した支援を行っています。具体的には、日本在住のKOLを起用したライブ配信、定期的な動画や記事の発信などが挙げられます。これにより、共感形成を生み出し、ファン化から購買へとつなげるマーケティング戦略を実施しています。また、高価格帯商品の場合、KOLによる紹介が信頼形成に寄与し、認知度が低いブランドでも売上を上げることが可能です。
インタセクトの成長戦略は、ユーザーが自らの生活を豊かにするための体験設計に注力しています。商品そのものだけでなく、提供できる体験や価値が重要視される時代に突入しているのです。
今後の展望
2026年に向け、中国市場ではますます「機能訴求」よりも「生活提案」が求められる明確なシフトが予測されます。消費者は企業に対して、商品以上の価値を期待するようになります。インタセクト・コミュニケーションズは、今後も『小紅書(RED)』を活用した共感起点のマーケティングを通じて、日本企業の中国市場での成長を支援していく所存です。
さらにマーケティングのトレンドは変化し続けますが、その中でもユーザーとの共感形成がますます重要になるでしょう。企業がどのような体験を提供できるのか、そこが勝負の分かれ目となります。今後の変化に対応できるよう、常に市場動向を注視し続けることが求められています。