新年のセールや福袋に関する消費動向調査
新年は、セールや福袋が多くの脚光を浴びる特別な季節です。しかし、近年では消費者の購買行動や意識に微妙な変化が見られ、特に節約志向が強まる中で新年の買い物が注目されています。こうした背景を踏まえ、株式会社LENDEXは18から60歳の男女250名に対して「新年の買い物・消費行動に関するアンケート」を実施しました。その結果、消費者の実態や期待、優先順位が浮き彫りになりました。
購入意向の変化
調査結果によれば、「セールや福袋を購入した」と答えたのは6.4%という少数派。一方、「購入を検討している」という声も20.4%にとどまり、「今年は購入しない」と考えている人も18.4%おり、54.8%はそもそも興味を持っていないという結果でした。このデータは、多くの人々が新年の消費にあまり関与していないことを示しています。
期待の高い商品と満足度
これまでに最も満足した商品カテゴリーでは、21.6%が「衣類・ファッション関連」と答え、次いで19.6%が「食品や飲料」と票を集めました。ただし、「購入したことがない」と回答したのは47.6%もおり、過半数の人が福袋やセール品を経験していないというのが現実です。
重要視されるポイント
新年の買い物で最も重視されるポイントは「価格の安さや割引率」が42.8%と圧倒的でした。「商品の品質やブランド」が14%、「必要なものを計画的に購入すること」が17.2%でした。この結果は、堅実な消費行動を示唆しています。「特別感がある商品」や「自分へのご褒美としての価値」も一定の支持を得ています。
購入予算について
新年のセールや福袋に割く予算は、「5,000円未満」が29.01%で最も多く、続く「5,000〜9,999円」が27.48%。全体として低価格帯での消費意向が見られ、「10,000円以上」の予算を設定している層は少数派という結果でした。
期待される商品カテゴリ
アンケートでは、「食品や飲料」が52.67%の票を獲得し、最も期待されている商品カテゴリであることが明らかになりました。「衣類・ファッション関連」が48.09%で続き、伝統的に人気の高いカテゴリが依然として支持されています。
インフォメーション源
消費者は新年の買い物について、主に「公式ウェブサイトやアプリ」を通じて情報を入手していることが分かりました(25.6%)。「チラシやカタログ」が24%で続き、SNSからの情報も8.4%存在します。衝動買いが多い一方で、その場で即断する消費行動は31.6%に上りました。
後悔の傾向
新年の買い物で後悔したポイントでは、一番多かったのが「商品が期待と違った」が49.62%を占め、次いで「必要のないものを買ってしまった」が43.51%でした。また、「他店の方が安かった」との後悔も見られましたが、「特に後悔したことはない」との回答も18.32%存在し、一定の満足度を示す声もありました。
新年の買い物における意識
今年は特に「必要なものだけを購入する」と考える人が40.4%で最も多く、29.2%が「節約を意識しながら買い物をする」との結果が得られました。この傾向から、堅実な消費がにじみ出ていることが伺えます。
総じて
今回の調査は、新年のセールや福袋に対する興味が薄い層が多いことを浮き彫りにし、新年の買い物において消費者は特に価格や実用性を重視していることがわかりました。情報収集は公式サイトや即決タイプの行動が多く見られ、計画的な買い物よりも衝動的な面が強いことも確認されました。2024年の消費行動において、堅実さと実用性は大きなキーとなるでしょう。