親子で学ぶCPR・AED資格の取得！『パパ学校』が目指す新しい学びの形とは

親子で学ぶ新たな挑戦

近年、共に成長し、学び合うことの重要性が強調されています。この冬休み、東京の「パパ学校」では、親子で心肺蘇生法（CPR）とAED資格を取得する取り組みが行われました。今回はこの新たな試みに焦点を当て、その背景や親子の思いを深掘りしてみたいと思います。

資格取得の背景

「パパ学校」を提唱するのは日本マネジメント総合研究所の理事長、戸村智憲氏。彼が今回、小学6年生の息子と共に親子で資格を取得したのは、息子がかねてから心肺蘇生法に興味を持っていたためです。戸村家にはリトルアンというコンパクトな心肺蘇生訓練用マネキンやAEDが揃っており、父親が自主トレをしている姿を見て息子も「自分でもやってみたい」と希望を持つようになったのです。

成長と共に体力や筋力が向上し、6年生となった息子は素直に「資格を取りたい」と表明、戸村氏はその意志を大切にし、自発的な学びの場を提供するために、「パパ学校」を活かした形となったのです。

子息の意識

息子は少年野球に参加している中で、熱中症対策やファーストエイドキットを携行する父親の姿を見て常にAEDの不在を気に掛けていました。グラウンドで誰かが倒れた際、迅速に助けられる準備が整っていないことに危機感を覚え、自分でも何か役に立ちたかったのです。「自分に何かできることはないか？」という思いが、資格取得へと導きました。これが、親子の共通の目標となり、二人三脚での挑戦が始まるきっかけともなりました。

パパの想い

一方で、父親である戸村氏の想いは、息子が自身の意志を大切にし、可能性を広げることでした。「心の花壇に生まれる芽を踏みつぶすことなく成長を見守る」ことが彼の信条であり、息子が進みたがる道を支援することを優先しています。「誰でもいつ、どこで、助けが必要になるかわからない。だからこそ準備をしておくべきだ」と考える戸村氏は、この資格取得を通じて、息子が心身を支える側になれるよう心から願っています。

取り組みの意義

この取り組みは、単なる資格取得に留まらず、親子で学び合う場を提供することに意義があります。「パパ学校」を通して多様性や人権尊重の大切さ、児童虐待防止の視点も学び、家庭内の心理的安全性を高めることが期待されます。親子での経験を通じて、互いに成長し、絆を深めることができるのです。

結論

『パパ学校』の冬休みチャレンジは、ただの資格取得を超えた実践的な学びの場です。親子での共同作業は、成長のチャンスを与えるだけでなく、未来の社会を形成する重要な糧となります。今回の試みが多くの家族に広がり、より多くの親子が共に学び、成長していくことを心から願っています。資格取得を通じて、誰かの助けになることができれば、何よりの成果でしょう。