株式会社レンタルのニッケン、第61期決算報告
2024年度における株式会社レンタルのニッケンの決算報告書が発表されました。当年度は、経済が緩やかに回復している中で、売上高1,349億円、当期純利益66億円という実績を収め、歴史的な成果を示しました。特に、これまでの努力が結実し、建設業界での設備投資の増加が大きな要因となっています。非建設分野でも、国内各地でのシャットダウン工事が奏功し、設定した目標を完璧にクリアしました。
2024年度の取り組み
2024年度は、中長期成長戦略「ニッケングリーンカンパニー構想」の3年目にあたります。この中で、データ経営推進室とBPR(ビジネスプロセスリエンジニアリング)推進室が新設されました。データ経営推進室では、管理会計を高度化し、採算の向上を図ることを目指しています。BPR推進室では、業務効率化と働きやすさの両立を図るために様々な施策を展開しています。
デジタル化の進展にも注力し、オンラインレンタルサービスのユーザー数が順調に増加しています。加えて、脱炭素への取り組みでは、バイオ燃料を利用した発電機のレンタルや、カーボンオフセット付きの新サービスの導入など、環境面での配慮も進めています。
組織改革
2025年4月には、組織改編を実施し、支社経営を中心に据えた体制の整備が進みました。これにより、意思決定の迅速化が図られ、今後の経営への柔軟な対応が可能となります。
課題と今後の見通し
2025年度においては、建機レンタル業界全体が堅調に推移すると予測されていますが、依然として物価高や不安定な外部環境が影を落としています。このため、企業は市場動向に敏感になり、適切な経営判断を行う必要があります。
また、人口の高齢化に伴う労働力不足や、社会保障費の増大が懸念材料として挙げられています。これらの課題に対し、企業は生産性向上に向けた取り組みを強化し続ける方針です。
未来へのビジョン
ニッケンは、今後も自社開発を強化し、顧客ニーズに即した製品やソリューションの提供に努めていきます。社員が安心して働ける環境の整備を重視し、持続的な成長を目指します。これからの展開に大いに期待が寄せられています。