東京の春を彩る「第4回杉田梅まつり」の魅力を探る

杉田の梅が蘇る

2025年2月15日（土）から16日（日）の2日間、横浜市磯子区杉田の牛頭山妙法寺にて第4回「杉田梅まつり」が開催される。このイベントは、杉田地域の梅林の歴史を再現し、地域振興を図ることを目的としている。初代歌川広重の浮世絵「武州杉田の梅林」に描かれた光景を訪れる人々が実際に体験できる貴重な機会だ。

杉田の梅林は、天正年間に当時の領主が梅を植えたことから始まり、1600年代には36,000株以上にまで成長し、江戸でも名所として知られていた。現在でも、その名残として妙法寺には梅の木が残っており、その魅力を伝え続けている。

地域文化の再生

コロナ禍の影響を受けつつも、梅のまち杉田実行委員会は、2023年には100年ぶりに梅まつりを復活させ、2024年には5,000人以上が来場する盛況を迎えた。今後は“地域に根ざした100年続く梅まつり”をテーマとし、地域の企業や団体からの協賛を受けながら、充実したビジョンで続けて行く意向だ。

今回の梅まつりでは、明治時代に皇后たちも鑑賞された照水梅（しだれ梅）を含む観梅体験が用意されている。また、牛頭山の山頂では浮世絵の再現スポットも設けられ、歴史好きにはたまらないコンテンツが楽しめる。

様々なイベントが盛りだくさん

今年の梅まつりでは、横浜芸者の歌と踊り、和太鼓のパフォーマンス、地元ミュージシャンによるレゲエ、ジャズ、ポップス、演歌など多彩な音楽ライブが予定されている。中でも注目は、磯子区出身のレゲエシンガー、Chozen Lee氏の初出場だ。さらには、地元の小中学校の吹奏楽演奏もあり、世代を超えて楽しむことができる。

イベントの司会者は日本語と英語のバイリンガル。訪日外国人も積極的に楽しんでもらえるよう工夫されていて、呈茶体験やお琴体験も実施される。

地域の味を楽しむ

杉田地区に点在する店舗では、梅にちなんだユニークな商品を取り揃えており、特に「杉田梅ギフトセット」や、梅を使った和風ピザなど、美味しい限定品が販売される。地元の食文化を楽しむことができる絶好の機会だ。

梅のまち杉田を訪れよう

「第4回杉田梅まつり」は、地域の文化や風景、味覚を楽しむ絶好のイベントだ。楽しさと学びが融合し、小さなお子様から大人までが楽しめるイベントとなる。ぜひこの機会に、横浜の杉田を訪れてみてはいかがだろうか。

概要

日時: 2025年2月15日（土）～16日（日）
場所: 牛頭山妙法寺（神奈川県横浜市磯子区杉田5-3-15）
アクセス: 京急線杉田駅・JR新杉田駅から徒歩10分
詳細情報: 公式ホームページ

杉田梅まつりの開催は、地域の歴史文化の再生と地域振興を促進する重要な機会です。多くの人々に訪れていただき、地域の魅力を感じてほしい。