ワオ高校の2025年哲学カフェは「わきまえるべきこと」
岡山県岡山市に本校を持つワオ高等学校は、2021年に開校した新しい通信制高校です。「哲学で未来を変える」をテーマに掲げ、全国の仲間とつながりながら自由な議論を展開する場、「哲学カフェ」を設けています。このたび、2025年の最初の開催スケジュールが発表されました。
哲学カフェの目的と特徴
哲学カフェは、教師と生徒の壁を取り払い、自由に議論を行うことを目的とした特別な場です。新聞記事などを出発点に、哲学者の思想を元にテーマを深掘りしていきます。参加者は耳だけ参加することも可能で、気軽に参加できるのが魅力です。
2025年のテーマは「わきまえるべきこと」。これは、単に自己主張に終わらず、他者への配慮も忘れてはいけないというメッセージが込められています。人間は他者によって自分の存在を知り、影響し合う存在であるため、わきまえる姿勢は重要です。哲学者ヘーゲルが示唆した「自分がよいと思ったことが他者にとっても良いといえるか」との問いは、参加者に深い思索を促すことになるでしょう。
開催スケジュール
哲学カフェは毎週金曜日の18時から19時まで、全10回にわたって開催されます。以下がその具体的なテーマです。
1.
1月10日(金) 学習: 「なぜ学ぶのか?」
2.
1月17日(金) 遊興: 「なぜ遊ぶのか?」
3.
1月24日(金) 創造: 「なぜ作るのか?」
4.
2月7日(金) 対話: 「なぜ話すのか?」
5.
2月14日(金) 懊悩: 「なぜ悩むのか?」
6.
2月21日(金) 教養: 「なぜ慎むのか?」
7.
3月7日(金) 配慮: 「なぜ気遣うのか?」
8.
3月14日(金) 解釈: 「なぜ気づくのか?」
9.
3月21日(金) 指標: 「なぜ頑張るのか?」
10.
3月28日(金) 瞬間: 「なぜ生きるのか?」
これらのテーマを通じて「哲学的対話」を体験し、多様な視点から「わきまえ」について考えていただければと思います。参加者は新たな気づきや発見を得ることができるため、ぜひ参加してみてください。
参加方法
哲学カフェはワオ高校のバーチャルキャンパスで開催されます。興味のある方は、公式ウェブサイトから簡単に参加申し込みができます。自分の意見を述べるのはもちろん、ただ聴くだけでも構いません。参加者同士の意見交換から新しい考え方や視点が生まれ、自分自身の哲学を深めることができるでしょう。
哲学カフェの主宰者メッセージ
ワオ高校の教諭で教養探究アドバイザーである福盛直樹先生は、「人間がわきまえるべきこと」をテーマに新しいシリーズを展開します。教養を深めることで、他者との関係性を見直し、人間としての成長を目指す場になることを期待しています。
豊かな教養と心を持って自らの幸福を求める人材を育成するワオ高校。哲学カフェを通じて、参加者が新たな気づきを得られることを楽しみにしています。興味のある方はぜひお立ち寄りください。