創業25周年を迎えたハウジング・ジャパンの軌跡
ハウジング・ジャパン株式会社は、東京都港区麻布台に本社を構え、創立25周年を迎えました。この四半世紀にわたり、高級分譲マンションや一等地の戸建などを扱ってきた同社は、国内外の富裕層や投資家向けに多様な不動産サービスを展開してきました。共同創業者のジョー・リグビーと代表取締役社長の橋本光央が立ち上げたこの会社は、現在では売買仲介、賃貸仲介、賃貸管理に加え、高級戸建開発事業へも進出しています。
創業の背景ーー選択肢の少なさを痛感
ハウジング・ジャパンの設立は、ジョー・リグビーが東京で住宅を探した際の不満から始まりました。当時、特に外交団や外資系企業の駐在員が求める住まいが極めて限られていたことが、二人の起業のきっかけとなったのです。ジョーは、その状況を同僚に相談したところ、橋本が紹介され、彼らは共に東京の住宅市場の改善を目指してハウジング・ジャパンを創業しました。ジョーは当時を振り返り、「誰かが解決してくれると思っていた問題が解決されなかった。だから自分たちで取り組むしかなかった」とその気持ちを語ります。
事業の進展ーーニーズに応じた拡大
ハウジング・ジャパンは、賃貸仲介からスタートし、売買仲介や賃貸管理に事業を拡大。さらに、海外の不動産モデルを研究しつつ、日本市場に合わせたサービスを提供してきました。特に2011年の東日本大震災後、都心の土地の売れ行きが悪化したことを契機に、高級戸建開発事業を始める決断を下しました。
「震災後、土地だけを売ろうとしても上手くいきませんでした。その状況を乗り越えるため、住宅を建てて家具まで整えた“完成形”として販売する方針に切り替えました」と橋本は説明しています。この戦略的転換により、開発事業部が新たに設立され、富裕層向けの高級戸建開発が本格的に始まりました。
高級戸建開発の未来ーー新たなプロジェクト
ハウジング・ジャパンは、元麻布や代官山などの高級住宅地で、現在、延床面積400〜850㎡におよぶ住宅の開発を進めています。著名な建築家による設計で、すでに着工したプロジェクトも含めて、今後3年間で少なくとも6件以上の開発を計画しています。
会社の理念と今後の展望
創業以来、ハウジング・ジャパンは「質の高いサービス」「誠実で透明性の高いコミュニケーション」「お客様に満足いただける結果」という三つの基本理念を大切にしてきました。その結果、同社は東京の高級不動産市場におけるリーダーとしての地位を確立し、設立25周年を迎えることができました。
「これからも誠実で透明性の高い不動産取引を提供し、お客様に信頼される企業であり続けることを目指します」と橋本社長は力強く語ります。
今後も彼らの挑戦から目が離せません。ハウジング・ジャパンが築く新たな住まいの未来に、期待が高まります。