「朝たんぱく協会」が設立、朝から健康をサポートする新たな取り組み

朝たんぱく協会の設立とその意義

最近、健康や栄養に対する意識が高まる中、私たちの生活において新しい動きが始まりました。それは『朝たんぱく協会』の設立です。この協会は、朝にたんぱく質をしっかりと摂取することの重要性を広め、健全な生活を送るためのサポートをすることを目的にしています。

たんぱく質の重要性

たんぱく質は、私たちの体を構成する大切な要素であり、エネルギー源であるだけでなく、体型維持や運動機能、さらには体内時計の調整にも欠かせない存在です。しかし、多くの人がたんぱく質の重要性を誤解しており、筋トレをする人だけが必要な栄養素という印象を持っているかもしれません。しかし、子どもから高齢者まで、全ての世代にとってたんぱく質は非常に重要です。

朝食でのたんぱく質摂取の実態

さらに興味深いのは、朝食でのたんぱく質摂取量が十分ではないという事実です。健康を維持するためには、毎食約20gのたんぱく質の摂取が推奨されていますが、実際には昼食や夕食でこの量を摂る人が多い一方、朝食は平均14.65gにとどまってしまっています。この“朝たんぱく不足”の問題について、朝たんぱく協会はしっかりとした啓発を行っていくことになります。

調査結果

最近実施された意識調査の結果では、たんぱく質を3食に分けて摂取する重要性を知らない人が約44.9%もいることが分かりました。また、朝に20g以上のたんぱく質を摂取できている人は、実際には1割未満という厳しい現実です。これらの結果は、朝たんぱく協会の設立に対する必要性を強く示していると言えます。

有識者と企業の連携

「朝たんぱく協会」は、立命館大学の藤田聡教授、跡見学園女子大学の石渡尚子教授、広島大学の田原優准教授の3名が参画し、企業の協力を得ながら活動を進めます。これにより、エビデンスに基づいた情報発信や啓発活動、調査研究が行われることになります。特に、「朝のたんぱく質不足」という問題を解決するために、「はじめよう、朝たんぱく習慣」というメッセージを掲げ、多くの人に朝のたんぱく質摂取の重要性を知ってもらうことを目指しています。