サーモン養殖の新展開
2025-06-25 11:55:56

森トラストが参画する三重県のサーモン陸上養殖プロジェクトの全貌

森トラストが参画する三重県のサーモン陸上養殖プロジェクトの全貌



森トラスト株式会社が、新たに注目を集めている三重県津市でのアトランティックサーモンの陸上養殖プロジェクトに参画します。このプロジェクトは、安全性と安定性を重視して設計されており、2027年からのサーモンの出荷を目指しています。なぜ、今サーモン養殖が重要なのか、その背景と詳細をご紹介します。

プロジェクトの概要


森トラストが出資するこのプロジェクトは、三重県に建設される陸上養殖施設で、アトランティックサーモンの養殖から加工までを一貫して行うものです。年間約1万トンの生産を見込んでおり、これは国内最大級のスケールとなります。養殖が行われるのは、外界の海水と接触しない閉鎖環境であり、ウイルスや寄生虫の侵入を防ぎながら、抗生物質を使用せずに成長させることが可能になります。

サーモン人気の高まりと市場の現状


近年、サーモンを含む魚介類の需要は急増しています。特に、日本国内においては、マグロやブリと並び、個人あたりの購入量でも最も多い魚種となっています。ただし、この人気の一方で、海面養殖における環境悪化や為替の影響など、安定した供給が難しくなっています。そこで、陸上養殖はその管理能力と輸送の簡易さから高い注目を集めています。

環境保護と持続可能性


このプロジェクトでは、閉鎖循環式陸上養殖システム(RAS式)が導入され、水の再利用を実現します。これにより、周辺水質の保護はもちろん、CO₂排出量の削減も期待できます。環境課題への配慮とともに、高い安全性で鮮度を保ったままのサーモンを消費者に届けることができるのです。

森トラストのイノベーション戦略


森トラストは、2017年よりイノベーション投資を通じた新しいビジネスモデルの創出に努めてきました。このプロジェクトもその一環であり、持続可能な方法でサーモンの供給を行う新たな挑戦として評価されています。今後も、既存の事業領域だけでなく新たな分野へと目を向けて投資を続けていく方針です。

具体的な施設情報


予定されている養殖場は三重県津市森町に位置し、137,034㎡の敷地面積を有し、延べ床面積は約70,000㎡に達します。これだけの規模の施設であれば、潜在的な生産能力だけでなく、地域経済への貢献も期待されます。

まとめ


森トラストが参加する三重県のアトランティックサーモンの陸上養殖プロジェクトは、これからの日本の水産業における新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。省力化を実現した生産方法と安全性、環境への配慮を両立させたこのプロジェクトは、今後のサーモン市場に大きな影響を与えることでしょう。私たちもその展開を注目し続けていきたいと思います。


画像1

画像2

画像3

関連リンク

サードペディア百科事典: 三重県 森トラスト サーモン

トピックス(グルメ)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。