「タネから始める未来づくり」
2025年の春に、全国の希望者を対象にした「ライフシードキャンペーン」が始まりました。このキャンペーンは、伝統的な穀物の復活を目指しており、環境にやさしく、栄養価が高い雑穀の種子を広めることを目的としています。その実施期間は2025年4月1日から5月31日までです。
雑穀とは?
雑穀は、ヒエやアワ、キビなどの穀物を指し、これらは健康志向が高まる現代において、特に注目されています。食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なため、現代人に不足しがちな栄養を補うことができます。そのため、健康を意識した方々にとって、雑穀は魅力的な選択肢となっています。
さらに、雑穀は地球環境に負担をかけず、やせ地でも育てることができるため、農薬や化学肥料を使用せずに栽培できます。これにより、環境負荷を大きく軽減することが期待されています。
SDGsと雑穀の関係
国連の持続可能な開発目標(SDGs)でも、雑穀は食糧安全保障の切り札として注目されています。国連食糧農業機関(FAO)も、雑穀の重要性を見直し、気候変動にも強い食材として推奨しています。これに伴い、健康的な食生活を送るための手段としての雑穀の普及が急務とされています。
キャンペーンの内容
このキャンペーンでは、ヒエ、もちアワ、もちキビ、高キビ、アマランサス、うるちアワ、シコクビエの7種類の雑穀から選べる種子を頒布します。お渡しする種子は、家庭菜園やベランダのプランターで育てるのに十分な量が含まれており、育て方を説明した簡単なマニュアルも付いています。さらに、初心者からベテランまで楽しめるように、オンライン交流会や栽培講座も充実しています。
申し込みは、専用サイトから可能で、数量限定での頒布となるため、早めの申し込みをおすすめします。
多世代で楽しむ雑穀
雑穀栽培は、若い世代やリタイア後の生活を楽しむ方々にとっても、魅力的なライフワークとなります。地元の風土に根ざした農的暮らしを送るための一歩として、多くの人に親しまれています。家族で一緒に育てたり、友人と一緒に農業を楽しんだりすることもでき、地域のつながりを深める良い機会にもなります。
雑穀を育てる意義
「ライフシードキャンペーン」は、約30年にわたり日本の伝統的な雑穀の復活に取り組んできました。その活動は、国連の国際雑穀年2023にも公式に紹介され、その重要性が広く知られるようになっています。また、持続可能な農業や健康的な食生活、地元創生といった観点から、多くのメディアに取り上げられることも増えています。
取材・参加のご案内
キャンペーンに関する取材や、参加者、活動現場の取材も随時受け付けています。詳しい情報は、専用ウェブサイトをご覧ください。2025年の春、ぜひ一緒に未来の食糧のために、雑穀の種を育ててみませんか?