ハイヤールーとROXX社が語るハイクラスエンジニアの採用
最近、株式会社ハイヤールーが株式会社ROXXと共に、ハイクラスエンジニアの採用手法についてのイベントを開催しました。このイベントは、エンジニア組織向けに提供されるAI時代のスキル面接サービス『HireRoo』を使用し、採用の新しいスタンダードを探る場となりました。ゲストスピーカーとしてROXX社の関家 栄治様を迎えており、そのテーマは「履歴書・面接だけで本当に見抜ける? 本当の実力を見極める、ハイクラスエンジニア採用手法とは」でした。
採用ミスマッチのコストと実態
イベントではまず、企業における採用ミスマッチの実態とその影響について議論されました。なんと全企業の84%が採用ミスマッチに直面しているとのことで、早期退職を引き起こすことが多いそうです。かかるコストは一件あたり500万〜700万円以上とも試算され、見えるコスト以上に生産性の低下などの非金銭的コストも無視できないことが強調されました。特にエンジニア職の採用では、採用単価やオンボーディングの手間が大きく、企業全体の経済的健全性に影響を及ぼしているのです。
スキルとソフトスキルのミスマッチ事例
次に、技術スキルだけでなくソフトスキルのミスマッチも頻発しているという話題に移りました。面接時には前向きであった候補者が、入社後には消極的な態度を見せたり、急にパワハラ的な行動を取り始めることもあるとのこと。コミュニケーション能力や主体性といった見えづらい特性を見極めることの重要性が再認識されました。
リファレンスチェックとテクノロジーの活用
採用における判断精度を向上させるため、バックグラウンドチェックやリファレンスチェックが導入されつつあります。特にソフトスキルや責任感といった要素は面接だけでは掴み切れないため、過去の実績を重視する傾向が強まっています。また、アメリカでは生成AIを活用したスクリーニングの試みが始まっており、日本でも類似した手法が導入される兆しが見えています。
AIと人のハイブリッドな選考のあり方
AIの面接やコーディングテストの導入は進んでいるものの、候補者の意欲を引き出す場面では人間の手が重要だと強調されました。Google社の例に倣い、社員との面接でのディスカッションが候補者のモチベーションを高める効果があることも指摘され、選考体験全体の設計が求められます。効率化と候補者への魅力づけのバランスをどう取るかが、今後の採用戦略の重要な課題となるでしょう。
イベントのアーカイブ動画
今回のイベント内容はアーカイブとして用意されており、興味がある方はハイヤールーの公式サイトから閲覧申込みが可能です。今後もハイヤールーはエンジニア採用に関連するイベントを多く開催する予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
ハイヤールーのイベント
今後の開催予定イベントは、例えば「Re:TechTalk #07 テストコードにはテストの意図を込めよう(2025年版)」「採用成功企業に共通する見極めとアトラクトのポイント」などがあります。これらのイベントは、技術者向けの深い知識を提供する良い機会です。
HireRoo(ハイヤールー)の概要
『HireRoo』は、現代のAI時代に合わせたスキル面接サービスを提供しており、エンジニアのスキルを可視化することで採用時のミスマッチを防ぎ、面接官の付けた差を無くすための標準化を目指しています。150社以上に導入され、40,000件以上の選考を突破している実績があります。
ハイヤールーの使命
ハイヤールーは「Japan as No.1, again.」をミッションに掲げており、日本のエンジニアリング力を高めることを目指しています。かつてモノづくりの一流国であった日本が、再びその地位を取り戻すために、エンジニアの採用から育成までを一貫してサポートするプラットフォームを提供しています。これによりエンジニアが新たなアイデアやプロダクトにチャレンジできる未来を創造することを目指しています。