NABLAS株式会社がファクトチェックAIを開発
NABLAS株式会社は、AI総合研究所として日本語ファクトチェックに特化した大規模言語モデル(LLM)とAIエージェントの開発に乗り出しています。最近、NABLASは経済産業省とNEDOが実施する生成AI開発促進プロジェクト「GENIAC」の第3期において、同社が提案した「Factcheck RMとエージェントの開発研究」が採択されることとなりました。これにより、日本語に特化したファクトチェック技術の研究開発が進められ、特に報道機関や行政機関での偽情報対策の実現が期待されています。
GENIACとは?
「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」は、国内における生成AI技術の強化を目的とした事業です。政府機関とNEDOの協力のもと、生成AIの基盤技術の開発に必要な計算資源を提供したり、データを活用した実証調査を行ったりしています。
NABLASの取り組み
NABLASの今回の採択は昨年10月以来、2度目の成功となります。本事業では、生成AIの普及によって増加しているフェイク情報の拡散問題に対処するため、日本語特化のファクトチェック用LLMを開発し、さらにAIを活用して真偽を判定し、レポートを自動生成できるAIエージェントの研究を進めます。
特に注目すべきポイントは、テレビ朝日との連携です。NABLASはこのメディアと協力し、報道現場での実証実験を通じて、真に役立つファクトチェック技術の社会実装を図ります。これにより、正確で信頼性のある情報提供が可能になります。
NABLAS株式会社について
NABLASは東大発のベンチャー企業であり、AI人材育成事業と最先端のAI技術に基づくソリューション提供を行っています。特に、東京大学で開発された教育コンテンツを基にしたAI人材育成サービスや、AI技術導入のコンサルティング業務を展開しています。NABLASは、「Discover the gradients, Towards the future」というミッションのもと、次世代を支える技術やサービスの創造に挑戦し続けています。
今後、NABLASが手掛けるファクトチェックAIプロジェクトが進展することで、社会全体における情報の透明性が高まり、誤情報に対する実効的な対策が期待されます。特に重要な役割を果たすのは、報道機関との緊密な連携を通じて情報の真実性を検証することです。
まとめ
NABLAS株式会社の取り組みは、今後の日本における情報提供のあり方を大きく変える可能性を秘めています。AIを活用した新しいファクトチェック技術によって、社会の信頼を取り戻し、より健全な情報環境が実現することを期待しています。