第6回産直会議開催
2025年10月20日と21日の両日、パルシステム生活協同組合と邑久町漁業協同組合の共同主催による「第6回パルシステム邑久町漁協産直会議」が盛況のうちに開催されました。こちらの会議には、邑久町漁協の関係者やパルシステムの役職員に加え、利用者32名が参加し、さまざまな議題について意見を交換しました。
環境保全の取り組み
邑久町漁協は、虫明湾という静かな海域で養殖されたふっくらとしたカキの生産を手掛けていますが、その裏には豊かな海を守るための多くの活動が行われています。特に、アマモを再生させる活動や、カキ殻を米栽培の肥料に再利用する取り組みなど、環境に配慮した方法で地域資源を活用しています。また、パルシステムは邑久町漁協と2019年に産直提携を締結し、消費者との理解を深めるための対話を促進しています。
最近では、邑久町漁協が「自然共生サイト」への登録を申請したことも注目です。これは、環境省が生物多様性を保全することを目的とした活動の一環であり、全体として日本最大級の認定区域になる見込みです。黒石市長も「環境と共生する大きな一歩」と称賛のメッセージを寄せています。
アマモ再生体験
会議の2日目には、実際にアマモ再生活動を体験するイベントも開催されました。この活動は、地域の小学生たちと協力して行われ、海の生物にとって重要な役割を果たすアマモの種を再生場に撒くというものでした。地域の子どもたちにとっても、環境保全を身近に感じる貴重な体験となったことでしょう。
資源循環の重要性
会議では、カキ殻を再利用した循環型の取り組みについても紹介されました。カキ殻は、卜部産業株式会社で再加工され、地域内の肥料として使われています。このような循環型の考え方は、地域の資源を最大限に活用し、持続可能な社会への貢献に繋がります。実際、会議後には、「里海米」のおにぎりやカキを使った料理が提供され、参加者たちは地元の美味しい食材を楽しむことができました。
未来に向けた歩み
パルシステムは、今後も邑久町漁協との関係を深め、より多くの消費者の理解を得ることで持続可能な漁業を支援していく所存です。参加者の一人は、子どもたちとのアマモ再生活動を通じて、地域の文化と環境保全の重要性を伝えていきたいと語っていました。このように、地域と消費者が手を取り合うことで、持続可能な未来へと進むことができます。
パルシステム生活協同組合連合会
所在地:東京都新宿区大久保2-2-6
公式サイト:
パルシステム
邑久町漁業協同組合
所在地:岡山県瀬戸内市邑久町虫明4256
カキ養殖業と環境保全への取り組みで地域の持続可能性を守ります。