環境を守る新たな技術の象徴、ラフテレーンクレーン「SL-750RfⅢ」
株式会社加藤製作所が、新型の75t吊りラフテレーンクレーン「SL-750RfⅢ」を発表しました。本製品は、先代モデルである「SL-750RfⅡ」の優れた性能を引き継ぎながら、コンパクトに進化し、安全性と作業性を大幅に向上させています。新しい環境に配慮したエンジンを搭載し、排出ガス規制にも対応することで、持続可能な社会の実現に寄与することを目指しています。
開発の背景
「SL-750RfⅢ」は、既存モデルの技術をさらに発展させた結果、コンパクトな構造でありながら、安全性と作業性の両面で革新を果たしました。特に注目すべきは、最新の排出ガス規制(欧州Stage V)に適合したカミンズ製のエンジンを搭載している点です。この環境配慮型エンジンにより、最高出力は246kW、最大トルクは1,636N・mを達成しています。
環境負荷軽減を追求する加藤製作所は、今後も業界における安全性の向上と環境に優しい製品開発に努めていく方針です。
特徴紹介
環境への配慮
新型エンジンは、国土交通省が設定した「低騒音型建設機械」の指定を取得しており、作業環境を静かに保つことができます。また、「2020年燃費基準達成建設機械」の認定も受けており、燃費性能の優れた設計となっています。さらに、ECOスイッチを活用することで、クレーン作業中のエネルギー消費と騒音レベルを抑えられるように設計されています。
安全性の向上
「SL-750RfⅢ」は新しいコンパクト構造により、全長が従来機より270mm短縮されており、狭い場所でも安全に作業を進められます。加えて、特許を取得した回動リンク式のジブホースガイドを採用し、ブームヘッドの幅も145mm短縮することで、障害物との接触リスクを軽減しています。さらに、LEDフロントアクセサリライトを標準装備し、昼夜を問わず視認性を向上させました。
クレーン性能
このクレーンは、最大吊り上げ能力が75t、最大ブーム長が45m、最大作業半径は41mに達する驚異的な性能を発揮します。新しいHYBRIDZOOMシステムの搭載により、さまざまな作業状況に柔軟に対応できるのも特徴です。さらに、無線式吊荷監視カメラ用電源供給システムを備え、カメラのバッテリー交換の手間を省いています。
商品概要
「SL-750RfⅢ」は2025年4月に販売開始、標準小売価格は94,000,000円(税別)からとなります。販売目標は年間50台と設定されており、利用者の期待に応える製品として注目されています。
この先進的なクレーン「SL-750RfⅢ」は、持続可能な未来を築くための重要な一歩となることでしょう。