目黒区とハミングバード、災害時支援で協定を締結
東京都目黒区と株式会社ハミングバードは、災害時に無人航空機を活用した支援に関する協定を締結しました。この協定によって、目黒区はもとより多くの自治体において、ようやくドローンによる効率的な情報収集が可能となります。
1. 協定の背景
ハミングバードはドローンスクール東京を運営する企業で、先進的な技術を用いたドローンの利用方法を提案しています。最近の大地震や災害を受け、迅速な情報収集が求められる中で、ドローンの導入はその要求に応える絶好の手段とされています。特に、令和6年の能登半島地震におけるドローンの活用事例がその必要性を裏付けています。
2. 協定の主な内容
ハミングバードは、災害発生時に目黒区の要請に応じて、操縦士を派遣して上空からの情報収集や、被災状況の調査、捜索活動を行います。また、収集した情報は迅速に行政機関へも提供され、被災地の状況をより早く、正確に把握することが可能となります。さらに、平時においても防災訓練や啓発イベントを通じて、地域の防災力向上を目指していきます。
支援業務の具体例
1. ドローンを使用して目黒区内の被災情報を収集し、調査及び捜索活動を行う。
2. ドローンで撮影した情報を目黒区または目黒区が指定する防災行政機関に提供する。
3. その他、協議によって合意した内容に基づき業務を実施する。
3. 目黒区の地理的特性
目黒区は武蔵野台地の端に位置し、起伏に富んだ地形が特徴です。急な斜面が多く点在し、豪雨や地震による崖崩れのリスクがあります。また、狭い道路が多く、災害時には緊急車両が通行できない恐れもあります。こうした特性から、陸路の使用が難しい状況でもドローンを利用した上空からの情報収集は、大変有効です。
4. 平時の備えと訓練
平時からの訓練も大切で、11月29日に旧目黒区立第十一中学校の解体に伴い、大規模な訓練を実施しました。この訓練には目黒区や目黒消防署、目黒消防団も参加しており、実際にドローンを利用した情報収集訓練が行われました。
5. 株式会社ハミングバードについて
ハミングバードは、最先端技術を駆使してドローン事業を展開しており、ドローンスクール東京として多くの卒業生を輩出しています。今後も地域の防災力向上に貢献し、利用者が安心して暮らせる環境づくりを目指します。
6. まとめ
この協定は目黒区内12の区と連携を深める一助となるでしょう。ドローンの利活用が進む中、地域住民の安全を守るための新たな取り組みとして、期待が寄せられています。