BtoBプラットフォーム 規格書、20周年を迎えた業界標準サービスの歩みとは
株式会社インフォマートが提供する「BtoBプラットフォーム 規格書」が、今年20周年を迎えました。本サービスは商品に関する重要な情報をデジタル化し、食品業界の業務効率化及び信頼性向上に貢献してきました。日本の食品業界におけるデジタルシフトの先駆けとも言える本サービスの20年間の歩みを振り返り、どのように業界に影響を与えてきたのかを探ります。
商品規格書の重要性とは?
商品に関連する情報をまとめた商品規格書は、いわば食品製造の「設計図」と言えるものです。この書類には食品の名称や原材料、アレルギー情報、栄養成分に関する詳細が記載され、外食産業や小売店などがその内容に基づいて消費者に正しい情報を提供します。これにより、製品の品質全般に対する信頼が生まれるのです。
デジタル化の背景
2004年に発足した「フード業界トレーサビリティ協議会」において、商品規格書の標準化が進められ、2005年に「FOODS信頼ネット」としてサービス提供が始まりました。しかし、当初は紙やExcelでのやり取りが主流であり、書式の統一が難航していました。この課題を解決すべく、インフォマートはデジタル化に着手し、業界全体で利用できるクラウドサービスを提供することに至ったのです。
業務効率化の実現
「BtoBプラットフォーム 規格書」は、食品企業間で商品規格書を業界標準のフォーマットで管理することができるため、業務の無駄を減少させ、大幅なコスト削減と業務効率化が可能です。特に、アレルギー表示や栄養成分の情報管理が求められる現代において、その価値はさらに高まっています。
20年間のサービス提供を通じて、食品メーカーや卸業者から多くの信頼を得てきた「BtoBプラットフォーム 規格書」は、2025年現在で8,990社の食品メーカー、706社の卸売企業、1,036社の外食企業に支持されています。また、掲載されている商品規格書の数は1,669,915件に達しています。
連携企業の声
プラットフォームのuser baseが広がる中、連携企業からの祝賀や期待の声も多く寄せられています。例えば、JFEシステムズの菊池氏は「BtoBプラットフォーム 規格書」の取り組みに敬意を表し、共に成長を目指す姿勢を強調しました。また、ジャパン・インフォレックスの阿部氏も、革新的なサービスが業界内での業務効率化に寄与していると感謝の意を示しました。
展望と未来
インフォマートは、今後も食品業界での業務効率化と生産性向上に寄与し、「食の安心・安全」の実現に向けて努めていくとしています。新たなサービスの拡充や、さらなる品質向上に向けた取り組みが期待されます。
結論
「BtoBプラットフォーム 規格書」は、20年間にわたり食品業界のデジタル化を先導してきました。その成功の背景には、ユーザーからの信頼とサポートがあることは間違いありません。今後もさらなる発展を遂げる姿を見守りたいものです。