UTECの新たな挑戦
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)は、サイエンスやテクノロジー分野に注力した新しいベンチャーキャピタルファンド「UTEC6号投資事業有限責任組合」を設立しました。このファンドは、最終的に470~500億円の規模に成長することを見込んでいます。
この6号ファンドの設立により、UTECは2004年の設立以来、累計で1,300億円を超えるファンド運用資産を持つことになります。UTECはスタートアップの設立段階からIPOやM&Aに至るまで、伴走型の支援によって、世界や人類が直面する課題の解決、新しい産業の創出を目指しています。
ファンドの基本情報
- - 名称: UTEC6号投資事業有限責任組合
- - 規模: 470~500億円(見込み)
- - 設立日: 2025年4月30日
- - 投資領域: ライフサイエンス&ヘルスケア、IT、フィジカルサイエンス&エンジニアリング
- - フェーズ: シード・アーリー段階からの中長期的な支援
- - 投資規模: 1社あたり10~30億円規模
- - 出資者: 年金基金、保険会社、ソブリンウェルスファンドなどの機関投資家と金融機関
投資戦略と支援体制
UTEC6号ファンドは、持続可能な成長が求められる現在の日本のサイエンスとテクノロジー分野のスタートアップをターゲットにし、以下の3つの投資戦略を採用します。
1.
優れたサイエンス/テクノロジーの確保: 東京大学をはじめとする全国の大学や研究機関との連携を強化し、社会にインパクトを与える技術の発掘に努めます。
2.
強力なチームの構築: サイエンスやテクノロジーを活用できるプロフェッショナルなマネジメントの重要性を認識し、製品開発やオペレーションに適した人材を紹介します。
3.
グローバルな課題解決: グローバルな市場を視野に入れ、人類が直面する課題に寄与する企業への投資も行います。
特に、シード段階から中長期的な支援を行う体制を整え、グローバル市場に挑む日本発の企業への投資を強化する方針です。
パートナー陣
この新ファンドの運営は、郷治友孝と坂本教晃の2名が共同で代表のマネージングパートナーとなります。また、ほかのパートナーには宇佐美篤(ライフサイエンス担当)、小林宏彰(ヘルスケア、IT担当)、岬田博之(運用管理担当)が揃い、実績のあるメンバーがチームを構成しています。これにより、ファンドの運営体制がさらに強化され、スタートアップの成功をサポートする体制が確立されます。
未来に向けた展望
UTEC6号ファンドが目指すのは、ただの金融支援に留まらず、スタートアップが市場で成功するための持続可能な基盤を築くことです。日本のサイエンスとテクノロジーの未来を見据え、革新的で影響力のある企業の育成に尽力していく所存です。これからもUTECの動向に注目が集まることでしょう。
公式サイトやSNSを通じて、今後の活動についても発信していく予定です。ぜひチェックしてみてください。