ショーケースがケンネットにDX導入
東京・港区に本社を構える株式会社ショーケースは、企業と顧客をつなぐクラウドサービスを展開している。このたび、同社は株式会社ケンネットが製造・販売する「イヤホンガイド」の申込手続きに、Webフォーム作成ツール「おもてなしSuite DX」を提供したことで、業務が大きく変革された。
これまでの運用課題
株式会社ケンネットは、イヤホンガイドのレンタル申込を主にExcelやPDFで管理してきた。しかし、この方法では業務の効率化が大きな課題であり、人数を増やして対応する案も検討されたが、収益性の低下を招く恐れがあった。このため、ケンネットではDX(デジタルトランスフォーメーション)に向けた第一歩として「kintone」を導入したものの、一般顧客からの申込に関しては依然として手作業が残り、問題の根本的な解決には至っていなかった。
Web化による変革
こうした課題を解決するために、ケンネットはWeb化を進め、申込データをkintoneに自動連携できるシステムを構築することを検討した。このとき、複雑な料金計算にも柔軟に対応できる「おもてなしSuite DX」の導入が決定づけられた。このWebフォーム作成ツールは、簡単なマウス操作だけで様々な影響要因を組み込みながら料金計算を行うことができるため、特に評価された。
効率化の成果
「おもてなしSuite DX」の導入により、ケンネットの申込プロセスが短縮され、業務の流れがスムーズになった。従来は電話やメールで個別対応していた見積作成が不要となり、これにより、ケンネットは月間で15時間以上の業務削減を達成。この削減により、社内の業務負荷が軽減されただけでなく、顧客への回答スピードも向上した。
Webからの申込が可能になったことで、海外企業からの新規顧客対応が容易になり、利便性が大幅に改善された。これに伴い、 rentable出荷台数は前年比10%増を達成し、コロナ禍前の売上を上回る成功を収めている。
今後の展望
ショーケースは、今後もケンネットをはじめとする企業の業務効率化とDX推進を支援し、さらなる利便性向上に寄与していく方針だ。「おもてなしSuite DX」は、業務のデジタル化を進める企業にとって、非常に有用なツールである。ケンネットの取り組みは、デジタル化の力で業務の効率を追求する企業の好事例として、多くの業界で参考にされることが期待される。
ケンネットの歴史と製品
株式会社ケンネットのスタートは1994年。以来、同社は音声ガイドソリューションの提供に特化し、劇場や美術館、観光施設、イベントに向けた無線ガイドの製造・販売・レンタル・保守を行ってきた。特に「イヤホンガイド」はシェアNo.1の実績を誇り、軽量で簡単に操作できる特徴から、幅広い層から支持されている。
以上のような取り組みを通じて、ショーケースとケンネットは、今後も業務のデジタル化と効率的な顧客サポートの実現を目指していく。これにより、双方の成長と発展が期待される。