単身者の食生活
2025-04-22 15:42:23

2024年度の調査から見える単身者の新しい食生活の姿

単身者の新たな食生活スタイル



2024年度に実施されたキユーピー株式会社による「えがおの食生活研究」では、20~59歳の単身者1,500人を対象にした興味深い調査結果が発表されました。1989年から続く食生活総合調査を基に、コロナ禍を経た後の単身者の食生活の実態が詳細に分析されています。

1. 単身者の食生活満足度が上昇


調査によると、特にコロナ禍による「内食化」が進んだことで、単身者の食生活に対する満足度が大きく上昇しています。特に20代男性の満足度が目立ち、44.7%が「満足」と回答しています。これは、自宅で手作りの食事を楽しむ文化が根付いた影響があると考えられます。若者たちの中で自宅で作る食事の質や多様性が増し、それが満足度向上に寄与しているようです。

2. 手作り料理の男女比逆転


さらに驚くべきことに、手作り料理を行う単身者に関して、男性の比率が52.6%に増加し、女性を上回りました。この変化は、特に30代男性の自炊が増加したことにより、男女間の役割意識が変化しつつあることを示しています。一方で、40代女性は手作りをする割合が減少しています。これは、女性の社会進出や生活スタイルの変化が影響していると考えられます。

3. 手作りの概念の変化


「手作りの概念」が柔軟なものに変わりつつあり、生鮮食品を使った調理が減少しています。2019年と比較して、生鮮を用いた料理が土台から支えられなくなった由来を感じるデータです。これは、時間を重視する現代的なライフスタイルの反映とも言えるでしょう。特に40代女性においては「なるべく手作りすべき」という従来の価値観からの解放が進んでいるようです。

4. 食の位置付けが低下


さらに、食事メニューに対して重視するポイントが「ひとつもない」と回答した割合は25.1%にも達し、非常に注目すべき変化です。多くの人が、食事よりも趣味や教養、娯楽に時間を割く傾向が強まっていることを示しています。このことは、新しい価値観やライフスタイルが食に影響を及ぼす時代を物語っています。

5. コロナにより加速するコンロ離れ


自宅にコンロが設置されていない、または必要ないと考える単身者は増加しています。特に若年層の女性では顕著で、コンロを必要としない生活スタイルが浸透しつつあります。コンロ設置に関して、一部の20代男女は「電子レンジで十分」と考えるようになっているという意見も寄せられています。

まとめ


この調査結果からは、食に対する考え方が変化し、単身者の生活スタイルや価値観が多様化していることが分かりました。特に、20代男性の満足度向上や手作り食品への関心の高まりは、新しいライフスタイルの動きを示すものです。キユーピーは、今後もこの変化を注視し、顧客の多様なニーズに応える商品開発やサービス提供に取り組むことを目指しています。


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