アパレル物流の未来を担う「Looplet」
近年、持続可能な社会への移行が求められる中、アパレル業界においてもその一翼を担う製品が登場しています。それが、株式会社chomが開発した再利用可能な梱包ボックス「Looplet」です。この商品は、アパレル物流における使い捨て資材を削減し、環境への配慮を図りながら、作業の効率化を目指しています。
「Looplet」の誕生背景
アパレル商品が店舗に届くまでには、梱包、輸送、開梱、保管などのさまざまな工程が関わります。その中で、多くの使い捨て段ボールや袋が使用され、最終的には環境負荷が大きくなります。株式会社chomは、こうした現状を踏まえ、使い捨て資材から脱却し、繰り返し使用できる梱包ボックスを開発することを決意しました。
2026年7月、東京で開催された「ナナナナ祭」では、「Looplet」の実使用モデルが一般向けに初めて公開され、このイベントは大変注目を集めました。個々のボックスだけでなく、物流全体の流れを見直すことが求められる中、株式会社chomはそのビジョンを体現する新しい形を示しました。
体験型展示での新しい物流の提案
「ナナナナ祭」では、参加者がLoopletを実際に体験できるブースが設けられました。ここでは、架空のアパレルショップ「ナナブンノイチ」という店舗が設立され、来場者は積み重ねられたLoopletから指定の洋服を探し出すという作業に挑戦しました。一般的な箱では、上の箱を移動させたり、全ての商品の確認が必要ですが、Loopletは前面から中の商品を取り出すことができ、その利便性の違いを体感できたのです。
この取り組みは、ただの新しい箱の紹介ではなく、商品の流通現場での役割を変える試みです。Loopletは、商品が店舗に到着後も、そのまま保管や補充に使用でき、使用後には折りたたんでサイズを7分の1に縮小し、返送が可能となります。これにより、物流の中での循環を促す仕組みが実現されます。
消費者・現場双方の意見を反映
「ナナナナ祭」では164名に対して行ったアンケート結果も興味深いものでした。消費者からは、「売れ残った洋服がどうなるのか」や「使い捨て資材に対する環境への配慮」など、ファッション業界の裏側への関心が見て取れました。また、現場で働く方々は、商品を探すことや開梱作業の負担について言及し、Loopletの存在意義を強く感じていることが明らかとなりました。
次なるステップへ
展示会での体験から得たフィードバックをもとに、株式会社chomはLoopletを現実のアパレル物流の中で検証する段階へと進んでいます。企業との連携を深めて無駄のない物流を実現し、その導入効果を測る一環として、実際の現場での活用を目指しています。Loopletは、ただの梱包資材の代替品ではなく、新しい選択肢を提供する存在として期待されています。
結論
株式会社chomの取り組む「Looplet」は、アパレル業界に新たな可能性をもたらし、環境への配慮と業務効率化を同時に実現するための一歩です。持続可能な物流を実現することで、今後のアパレル業界の未来を変える力を秘めています。この新しい考え方を広め、さまざまな企業や個人と協力していくことで、「循環」を前提とした物流を当たり前のものにしていくことが求められています。